喫煙と歯周病:「ひらの矯正歯科」ブログ

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喫煙と歯周病

矯正治療は咀嚼機能の改善を図ることにより

審美的な要素も改善することを目的とした治療です。

 

これまで書いてきました通り、叢生(デコボコ、乱ぐい歯)や

上顎前突、下顎前突など不正咬合の種類は様々で、その原因も様々です。

 

患者さん個々の不正咬合の状況を正確に検査し、

患者さん個々の治療計画を立てて治療していくのが矯正治療になります。

 

ただ、不正咬合の原因に目を向けていくと、

中には不正咬合にならないように予防することもできます。

 

例えば丁寧な歯磨きというのも不正咬合を防ぐ

大きな要素になっていることもあります。

 

今日はそんな不正咬合につながるだけでなく、

そもそも口の中の健康という観点から、

歯周病と喫煙に関して少し見ていこうと思います。

 

 

歯周病は実は「沈黙の病」とも呼ばれていることをご存知でしょうか?

 

それは自覚症状があまりないということから言われています。

特別痛みが激しくなることがなく、

歯周病が進行していることになかなか気づけないというものです。

 

しかし、一つその症状に気付くサインがあります。

それは「出血」です。

歯茎から少し出血する程度から始まるため、

一見見落としてしまったり、そのままにしてしまいがちなサインです。

この出血のサインが重要で、歯茎が炎症を起こし始めている証拠になります。

 

そのまま放っておくことで歯周病が進行し、

最終的に歯が抜けてしまったというケースは後を絶ちません。

 

歯が抜けてしまうことで隣接する歯が倒れこみ、

不正咬合へとつながる負の連鎖にはまっていきます。

 

そんな歯周病の小さなサインですが、

その小さなサインをさらに小さくしてしまうの原因の一つが喫煙です。

 

喫煙は血行を悪くするため、この出血が少なくなる可能性があります。

「沈黙の病」をさらに沈黙させてしまうリスクがあります。

 

 

一見不正咬合と歯周病、喫煙に関連性があるように見えませんが、

意外につながってきたりします。

 

不正咬合になってからの治療においては矯正治療で対応できますが、

その前に出来ることの一つとして口の中の健康を

考えるということもとても大切になります。

 

また矯正治療を受けた後、永く安定した噛み合わせと

歯並びを維持するというためにも大切なことになりますので

是非覚えておいていただければと思います。