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頬を頻繁に噛んでしまうケース

今回は、頬を噛むということについて少しお話していきたいと思います。

 

食事などの際に、自分の頬の内側を噛んでしまい、

激痛が走るといったことは多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか?

実はこれは歯並びに原因があることも多々ございます。

今日はその原因について詳しく見ていきたいと思います。

 

本来正常な歯並びをしていると、上顎の歯が下顎の少し外側にあります。

前歯だと上下の歯と歯が重なり、臼歯だと歯の約半分が内と外にズレて、

噛み合うといった状態です。

お土産で貰うクッキーの箱などをイメージしていただけると分かりやすいかもしれませんが、上の蓋部分が下の箱部分と“ズレた”状態でしっかりとはまり込むことが出来ます。

その状態だと、外側に来ている上蓋(上顎の歯列のこと)がカバーの役割をして、頬を噛むということはあまり起こりません。

しかし、この上下の関係が何らかの原因でズレてしまうと、

このはまり込むという状態が出来なくなってしまい、頬を噛んでしまうということが起こります。

 

  • 叢生のあるケース

 

叢生(乱ぐい歯、デコボコ)が1歯もしくは複数歯に見られ、上顎が内側、

もしくは下顎が外側に傾いてしまうと、上下の噛み合わせが不一致になってしまいます。

その不一致になっている特定のところで頬を噛みやすくなってしまうことがあります。

 

  • 下顎前突のケース

 

正常咬合だと、上顎の歯に対して下顎の歯は少しだけ後ろにズレた状態で噛み合っています。

ただこの上顎が少し後退してしまう、もしくは下顎が前方に出てしまうと前歯部の歯の先端同士がガチガチと当たってしまうという人がいます。

そうなると上下の臼歯で噛むことが難しくなり、下顎の歯が外に広がってしまうこともあります。

あまり多くないケースかもしれませんが、これで頬を噛むという人もいるのではないかと思います。

 

  • 歯列が左右にズレてしまっているケース

 

骨格性の問題であることが多いのですが、上下の歯列が左右にズレてしまっているケースです。

顔貌にも影響がありますし、前歯(中切歯)の真ん中のラインが上下で大きくずれている場合はこのケースに当てはまるのではないかと思います。

 

 

この様に、細かいパターンまで挙げだすとキリがないですが、大まかな原因は理解していただけるのではないかと思います。

せっかくの楽しい食事の時に、頬を噛んでしまうといった悲しい思いはしたくないものです。たまに起こるぐらいだと問題ないかと思いますが、頻繁に噛んでしまっているという人は一度歯並びを検査してみてもよいかもしれません。

理想の笑顔の価値

4月8日は「良い歯」の日です。

厚生労働省、日本歯科医師会は、8020運動をはじめとして国民のみなさんが何歳になってもご自分の歯で美味しく食事がいただけるように様々な啓蒙活動を行っています。

その他にも、11月8日は「いい歯の日」、

6月4日は「歯と口の健康週間」、

9月第3月曜日の敬老の日にも重点を置いています。

 

 

そんな中、今日は「理想の笑顔」についてお話ししたいと思います。

 

みなさん、ハリウッドスマイルという言葉を聞いたことがあると思います。

ハリウッドスターのトム・クルーズさんやアン・ハサウェイさんの笑顔が代表的です。

 

ハリウッドスマイルのポイントは、笑った時の口が半月形、

口角が左右対称、上の歯の10本が綺麗に見える、ピンク色の歯茎が少しだけ見える、

下の歯はあまり見えない、などです。

もちろん、歯の間に隙間があったり、八重歯があることはありません。

(日本では八重歯が可愛いとポジティブに捉える方もいらっしゃいますが、

欧米ではデメリットはあっても良い印象はありません。)

口角まで綺麗に並んだ白い歯は清潔感があり、

理想の笑顔と憧れる方も多いのではないでしょうか。

 

ハリウッドスマイルを手に入れるためには、

歯並びを綺麗に整えることから始まりますが、

実は歯並びを綺麗にした後の気持ちの部分がとても大切だったりします。

 

まず、不正咬合には軽度のものから出っ歯、受け口など色々な種類があります。

さらに医院によって矯正方法、期間、費用も様々です。

ご自分の希望や条件にあった医院選びはとても大切になります。

また、矯正歯科は専門性の高い治療が必要なので、

知識・経験が豊富な信頼できるドクターを見つけることも重要です。

 

歯並びを矯正することで、口元にコンプレックスを持っている方は自信がつき人前で歯を見せて笑えるようになります。

この「自分の笑顔に自信が持てる」ということは

とても大切なことだと思っています。

 

また、先にお話しした「何歳になってもご自分の歯で美味しく食事をいただく」

ことにもつながります。

歯並びや噛み合わせが良くないと、

歯ブラシが届きにくい部分が多いため虫歯になるリスクが高くなります。

また、不正咬合の症例によっては口がきちんと閉じられず、

口呼吸になり口臭、歯周病、虫歯の原因をつくってしまうなど

悪影響がでてしまうのです。

 

 

歯並びが綺麗になるだけで笑顔が素敵になるということではなく、

歯並びが綺麗になることで健康になり、

更に自分に自信が持てるから素敵な笑顔になると思っています。

この自分に自信が持てるようになるということは、

日々の充実感など、何物にも代えることの出来ない価値ではないでしょうか。

矯正治療と受験

今回は、矯正治療と受験というテーマで少しお話していきたいと思います。

最近は徐々に春らしくなってきて、卒業式だったのかなという学生さんを見かけることもよくあります。

来月には新しい学期や新生活をスタートするという節目の時期を迎える人も多いのではないかと思います。

そんな中で、「来年の受験前に矯正治療を検討している」という方や、「長男(長女)の受験や卒業が落ち着いたので、

次男(次女)の矯正治療を検討している」という相談に来られる方も少なくはありません。
では、矯正治療と受験についての関連性を、時期毎に見てきたいと思います。

まず中学受験に関してですが、矯正治療はⅠ期治療とⅡ期治療に大きく分類されます。
簡単に言えば成長途中の治療がⅠ期治療、永久歯が生え揃い、ある程度成長が進んだ時期からの治療がⅡ期治療となります。
小学生で成長が進みきることは無いと思いますので、個人差はありますがこの時期は取り外し可能な装置で成長を促す治療などが用いられることがあります。
そういった装置ですと、集中したい時に少し外すことも出来るため比較的安心して治療は進められるのではないかと思います。
ただ、装着時間が短くなると効果が薄れてしまいますので、必要時には必ず装着するようにお願いしております。

次に高校受験に関してですが、この時期は精神的にも少し不安定になりやすい時期のため、細心の注意を払っていただく必要があるかと思います。中学校に入ってすぐ治療を始めたお子さんなら受験の時期にはもう装置にも慣れていると思いますので、そこまで負担に思うことは無いと思いますが、時期が遅くなるにつれて慣れるまでの時間が短くなるのでその辺りの理解はしていただく必要があります。

最後に大学受験に関してですが、高校生ともなるともうご自身である程度意思決定も出来る年齢だと思いますし、そこまで受験の妨げになることは無いのではないかと思います。ただ個人差はありますので、その辺りはお子さんとしっかりと話し合っていただくのが良いかと思います。大学入学や成人式、就職活動など、これからの人生においてとても大事な時期も迫っていますので、そこにお子さん自身が自信をもって笑える歯並びをプレゼントしてあげるのも一生の贈り物になるのではないかと思います。

この様に、様々な時期における一般的な意見・考え方を書いてみましたが、もちろんお子さんの性格は千差万別ですので、これに当てはまらないケースもたくさんあるかと思います。治療期間なども今の症状によっても変わってきますので、今治療を受けるにしても後から開始するにしても、参考になる情報を早く入手しておくことは、後々の選択肢を増やすためにもとても有効な手段だと思います。そういったことも踏まえてアドバイスなども行っていますので、ご検討中の方は一度相談にお越しいただくことをお勧めいたします。

歯科用CTについて

裏側矯正(リンガル)やマウスピース型矯正装置など、

矯正治療方法が気になる患者さんは多いかと思いますが、

実は矯正治療において、もっとも大切なステップは「検査、診断」かもしれません。

 

というのも、どれほど技術が高く、あるいは治療中に目立たない装置を使用しても、

不正咬合の症状や原因を明確にせずに治療を開始すると、

治療結果がおかしくなってしまうからです。

 

ご存知の通り、歯は見えている部分(歯冠)と、見えていない部分(歯根)があります。

一見見えている部分だけ見た目を良くしても、歯根が綺麗に並んでいないことで後から問題になってしまうケースは多々あります。

歯を大きく削り、被せ物で“並んでいるように”しても、

日々の生活の中で負荷がかかり、被せ物が壊れてしまったり、

顎関節に異常が生じてしまいます。

 

これまでもお伝えしてまいりましたが、不正咬合の種類は様々ですが、

患者さんによってその原因や症状の度合いも全く違います。

そのため、正確に検査を行い、診断して治療計画を立てていくことが重要になるのです。

 

 

そこで重要になってくるのが歯科用のデジタルレントゲンと歯科用CTです。

 

デジタルレントゲンはほとんどの矯正を専門に治療している歯科医院にあると思います。医科で使用する胸まで撮るものと比べて被ばく量は圧倒的に小さく済みます。

デジタルレントゲンで撮った写真は、拡大することで親知らずの状況や埋まってしまっている歯の状態、いわゆる外観から見えない骨の中の状況を3次元的に把握することができます。

 

歯科用CTは更に詳細に3次元的に歯の状態を正確に把握するために役立ちます。

過剰歯のように埋まっている歯や、歯根の向きや深さなどを全方位確認することが出来ます。デジタルレントゲンだけでは、撮った向きからの角度しか分かりませんが、

CTであれば全方位把握できるだけでなく、正確な測定も出来るのがメリットです。

 

 

患者さんの想像以上に歯並びは見えていない部分の影響が大きく、

そこをしっかりと把握しないで治療を開始することは、

矯正治療後の後戻りリスクにも大きくかかわってきます。

 

ひらの矯正歯科では、実際に治療を行っている時間も大切に捉えていますが、

正確な検査と診断によって、安心して治療を受けていけるように、

そして綺麗になった歯並びを長く維持できるようにと考えています。

マスクと口臭

今回は、マスクと口臭というテーマについてお話していきたいと思います。

 

新型コロナウイルスの感染がなかなか治まらない中、マスク生活も当たり前の状態になってきているのではないかと思います。

そうした中で、よくマスクをすると自分の口臭が気になるという声を聴くことがあります。

そもそも何故マスクをすると口臭が気になるのでしょうか?

 

口臭の原因はいくつかありますが、

主な原因として挙げられるのが口腔内の菌によるものだと言われています。

この菌が舌の汚れ(舌苔)や歯垢などを分解するときに、硫黄化合物が発生し、

これが口臭の原因となるものです。

菌自体が臭うものではないため、口腔内から息を吐きだす時に臭いがするのがこの原因の特徴となっています。

そのため、マスクをしていると自分の息がマスクの中に留まるため、普段気にならない程度の臭いでも感じるようになってしまうことがあります。

 

ではこの口臭を抑えるための方法についてもご紹介していきます。

 

  • 舌ブラシ

 

舌苔の汚れを菌が分解して臭いが発生するため、

この舌苔を取り除いてあげると臭いの抑制に繋がります。

ただ、口腔内の粘膜は非常に敏感なため、

強い力で擦り取ろうとすると傷をつけてしまう可能性がありますので注意してください。

 

2、洗口液(マウスウォッシュ)

 

洗口液には殺菌・消臭効果があるため、

こちらを使用することによって菌の増殖と消臭効果が期待できます。

ただ長く効果が続くものではないため、定期的な使用をお勧めします。

 

3、ブラッシング

 

丁寧にブラッシングを行い、歯垢を除去することによって臭いを抑制することも可能です。歯周ポケットや、デンタルフロスを使用して歯と歯の間を清掃すると、

より高い効果が期待できます。

この際、上記の洗口液を併用することでも効果が高まります。

 

 

この様に一見すると当たり前の様な対策ですが、

しっかりと見ていくと意外とメンテナンスが出来ていない人が多いのかなと思います。

特に日本人の場合、叢生(凸凹、乱ぐい歯)が欧米人より強く出る傾向があり、

歯と歯が重なって生えている人が多くいらっしゃいます。

そうすると歯ブラシが届かない部分が出来てしまい、

歯垢を磨き残すことによって臭いや虫歯、歯周病の原因になってしまう可能性もあります。

 

最近では、マスクを長時間使用する人が増えており、

矯正治療を他人に気付かれにくい状態で進められるということで相談に来られる方も増えています。マスク生活は大変な部分もありますが、

こうした利点を最大限に生かしながら、

いま出来ることを考えていくというのも有意義な時間に繋がるのではないでしょうか。