横浜市の矯正・矯正歯科なら「ひらの矯正歯科」ブログ

045-366-0044

診療時間 / 10:00~12:00・14:00~19:00
休診日 / 月曜・木曜・日曜(第2・第4)・祝日

2017年 GW診療日程

2017年のGWが始まります。

ひらの矯正歯科のGWの診療は、

4月29日(土)、30日(日)
5月2日(火)、6日(土)、7日(日)

上記、診療致します。

よろしくお願い致します。

歯並びが気になるタイミング

今回は矯正治療に関してのアンケート結果をもとに、
少し考えていってみようと思います。

今回ご紹介するのは、ある調査会社が
男女20~40代1000人を対象にしたものです。

成人の方の矯正治療を受けられるケースが
増えてきているということもここで書いたことがありますが、
結構毎日の生活の中で歯並びが気になる場面に出会っているようです。

■歯並びが気になりますか?

・19.1%:気にならない
・80.9%:気になる

■どのような場面で歯並びが気になりますが?(気になると答えた方対象)

・465人:鏡を見たとき
・458人:会話をするとき
・424人:食べ物が歯に挟まったとき
・379人:歯並びが綺麗な人を見たとき
・323人:写真を撮るとき

まず歯並びが気になるという方に関してですが
成人の方の約80%が気になると答えています。
以前、身体のコンプレックスを持っている部位
というアンケートの1位に「歯」が上がっていたのを思い出します。

8割の方の中の半数以上がほぼ毎日出くわすシーンを挙げています。
また、ほとんどが見た目の問題から歯並びを気にしていることがわかります。

唯一ランクインしている食べ物が挟まったという点に関しては、
見た目以外のところでしょうか。

またこの調査会社が行ったもう一つの質問を見てみましょう。

■矯正治療を検討したことがありますか?

・55.6%:検討したことがない
・23.3%:検討したことがある
・21.1%:治療中、治療経験あり

こういったアンケート調査は結構あるようなので、
どこまで正確かはわかりませんが、傾向を掴むことはできます。

毎日の生活の中で歯並びを気にする場面があり、
少しずつ矯正治療に意識を向ける方が多くなってきているのではないかと思います。

ただ、やはり矯正専門医としては、
見た目の改善は当然のことで、
噛み合わせ含む機能の方もしっかりと見ていきたいと思っています。

不正咬合には上顎前突(出っ歯)や
下顎前突(受け口、反対咬合、しゃくれ)などの
外から見てもはっきりわかるものだけでなく、
正中離開や、クロスバイトなどのように
一見わかりづらいものなどもあります。

またそれを放っておくことによる、
齲蝕リスク、口臭の問題、顎関節症などへの
問題と将来まで考える必要があるものもあります。
これらもここで書いてきた通りで、その原因も様々です。
更に患者さんの性別や年齢によっても状況が変わってきます。
単に見た目を綺麗にすることだけだと、実は後戻りのリスクが隠れていたりもします。

患者さんごとにしっかりと検査したうえでの治療計画を作り、
永く安定した歯並びと噛み合せを提供していけるよう、
日々治療していきたいと思っております。

Dr.Mclaughlinによる矯正歯科セミナーに参加してきました。

先月に臨時休診を頂きDr.Mclaughlinによる矯正歯科セミナーに参加をしてきました。

矯正セミナー-1.jpg

2日間コースにて咬合(咬み合わせ)、顎関節(顎の関節)そして矯正治療との関わり、
注意点についてでした。

矯正歯科セミナー-2.jpg
矯正歯科セミナー-3.jpg

矯正治療は、ただ単に歯列を綺麗に並べるのでなく
顎の関節の良い位置を見極め、顎の良い位置と歯列の良い位置を
一致させる目的もあります。
これがずれてしまうと、顎関節症(顎の痛み、カクカク音がする)のリスクが
高まってしまいます。

矯正歯科セミナー-4.jpg

私たち矯正治療専門医は、このことを気を付けて日々診療にあたっています。
Dr.Mclaughlin は、アメリカの矯正歯科で有名なドクターです。

とても良い講演を聞けて自分の引き出しも増えましたので日々の診療に
活かしていけたらと思います。

これからも現状で満足せずに学会、勉強会に積極的に参加をして
いきたいと思っております。

非抜歯治療による上下顎前突

今日は抜歯、非抜歯について少し考えていきたいと思います。

抜歯治療と非抜歯治療に関しては、
様々な学会でも議論され続けていて、
明確な「正解」はないかもしれません。
不正咬合の状態や、骨の状態、顎関節の状態、年齢、
などが関係してくるので、患者さん一人一人に
ベストな治療ということしか言えません。
今回はそんな難しい問題である抜歯、非抜歯について書いてみます。

非抜歯での治療を求められる患者さんは当然多く、
横浜ひらの矯正歯科でも基本的に非抜歯での治療をしています。

非抜歯治療の方法はいくつかありますが、
逆にそもそも抜歯は何のために必要になるのかを考えてみましょう。

矯正治療において歯を抜く必要があるのは、
歯を並べるスペースがないという時です。

軟らかいものばかり食べていることなどから
顎の骨の成長が進まなかったというのは現代人の特徴かもしれませんが、
多くの顎の小さい患者さんが来院します。

顎が狭くなると歯が並ぶスペースが足りなくなり、
叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)などの不正咬合になってしまいます。

ではこういった場合に歯を抜かずに治療する方法を見てみましょう。

まずは歯列を広げるという方法があります。
歯の内側から外側に広げる力を加え、
できる限り歯列弓(アーチフォーム)を広げ、スペースを作ります。

また一番奥の第二大臼歯(親知らずがある場合は、親知らずの状態を確認の上)を
奥へと送りスペースを作る方法もあります。
またディスキングといって歯の側面を少しだけ削るという方法もあります。
このような色々なアプローチを使い、非抜歯での治療をしますが、
注意しなくてはいけない点があります。

それは「限界がある」ということです。

顎の骨を広げる方法、大臼歯を奥へ送る方法でも
歯がキッチリと並ぶスペースが確保できないこともあります。
それは骨のサイズによるもので、どうにもできないところでもあります。

実は「100%非抜歯」という場合、歯並びだけ見ると綺麗に並んでいても、
口を閉じると上下顎前突になってしまうということが起こります。
並べるスペースがないため、前に歯が出てしまい、
横から見ると口元が飛び出している見た目になってしまいます。
無理に歯を並べることにより起こる弊害で、
これを永く放っておくと今度は唇の筋肉の力により
またガタガタになってしまう後戻りリスクも生まれてしまうのです。

非抜歯だから良い治療という訳ではありません。
抜いたほうが良いケースもたくさんあります。

抜歯、非抜歯に関してはとても難しい問題です。
やみくもに「早く治る」ということだけで抜歯するのは問題ですが、
骨のサイズなどもしっかりと検査し、
どっちの治療が良いかをしっかりと
矯正専門医と相談して進めていただければと思います。

結婚式前に裏側矯正治療を選択する患者さんが増えてきている理由

今回は、結婚式を前に裏側矯正を選択する患者さんが
増えてきている理由について書いていこうと思います。

結婚式前に治療をするにあたり、
これまでの表側矯正ではなく、
裏側矯正(舌側矯正、リンガル)を選ぶ方が
増えてきているのには理由があります。
それは結婚式当日も治療を続けられるという点です。

裏側矯正の最大のメリットは、
あらためて書くまでもなく表側から矯正器具が見えないという点です。
そのため、結婚式当日にブラケットがついていても全く外から見えません。

これまで結婚式前に矯正治療をするとなると、
それなりの期間を考えて治療しなくてはなりませんでした。

それぞれの不正咬合の状態にもよりますが、
少なくとも1、2年前から治療開始する必要がありました。
結婚式当日までに治療が間に合わなかった場合、
一旦ブラケット(矯正装置)を外して、
結婚式が終わってから再度装置をつけるということで対応していました。

それに対して裏側矯正は全く見えないために、
残されている時間分歯を移動させて結婚式に臨むことが出来ます。

では例えば半年前に治療開始した場合はどうでしょうか。

実は矯正治療の動的治療期間(歯を動かしている期間のこと)においては、
前半のレベリングという期間が最も「動いている体感」があります。

叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)など、
パッと見て歯並びが悪いとわかる部分は、
このレベリングという段階である程度改善されてきます。

重度の不正咬合、例えば上顎前突(出っ歯)や
下顎前突(受け口、反対咬合)のような場合は患者さんの状態次第ですが、
ある程度のデコボコは半年あれば大体綺麗になってきます。

最近は結婚式だけでなく、
就職活動前に矯正治療を受けられる方も増えてきています。

大切な日でも治療を止める必要のない裏側矯正は、
そういった方々の強い味方といえると思います。

ただ、上に書いたように、不正咬合の状態によって
進められる段階が変わってきます。
しっかりと検査、相談をしたうえで、
最適な治療を受けて頂ければと思います。