2014/09/26
10月が近づき朝晩が冷え込むなど秋の気配がやっと感じられる様になりました。
10月が近づき朝晩が冷え込むなど秋の気配がやっと感じられる様になりました。
台風もやってきそうとのニュースもありましたので皆様ご留意下さい。
さて今回は、タイトルの内容のブログです。
矯正治療は症状にもよりますが保定装置の期間を入れると年単位の時間が必要になります。
その為、治療途中の注意点がいくつかございます。
今回はそのうちの一つ、引っ越しや留学など、定期的なご来院が難しくなった場合のお話になります。(横浜から横浜へ引っ越しなど来院が続けられる場合は、ご心配ありません)
矯正治療中に留学や引っ越しなどがある場合または、予定がある場合は、必ず私たちスタッフにお早目にご一報お願いします。
特に注意しなくてはいけないのが、短期留学や、数か月の出張、ご出産時における実家への帰省などの場合です。
引っ越しなど明らかに大きな移動に関してはほとんどの患者さんがそれをご相談下さいますので、引っ越し先の矯正治療専門医を紹介し治療の続きを受けられるように出来ます。
しかし、短期の場合だと、「どうせすぐに戻ってくるから大丈夫!」と思いがちです。
矯正治療は、ブラケットとワイヤーが口腔内(口の中)にある限り、基本的に力はかかり続けます。
つまり歯が動き続けるということが言えます。
短期であったとしても、数か月の間、病院に来られないとその分、想定外の動きをしてしまったり、もし想定外の動きをしてしまった場合、その歯を元に戻すのに余計に時間が余計にかかってしまったりします。
その分、治療期間が延びてしまいます。
また、ブラケットを装着したまま歯科医院の管理がないと磨き残しが多く残ってしまった場合、歯周病の原因になってしまう。
虫歯になってしまう。
装置が外れたままで歯が思わぬ方向へ動いて行ってしまう等、様々なリスクが生じます。
お願いしている来院間隔の定期的なご来院は、そういった意味でもとてもとても大切です。
事前に留学や、出張、引っ越しなどがある場合、その移動先の矯正専門医を紹介することも出来ます。
たとえ短期間であったとしても、ワイヤーが折れたり、ブラケットが外れた等のトラブルにも対処出来ます。
短い、長いに関わらず、安全に正確に矯正治療を進めるためにも注意して頂きたいポイントになりますので、ご留意頂けましたら幸いです。
2014/09/07
9月7日(日) 日本成人矯正歯科学会にスタッフ参加のため
臨時休診とさせて頂きます。
9月15日(祝日・月曜日)に振替診療致します。
ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願い致します。
装置の不具合など緊急な場合
横浜市歯科保険医療センター
(休日急患診療所):045-201-7737までご連絡お願い致します。
※上記診療所は、応急処置のみとなります。
2014/09/05
今日は矯正治療の後半、「保定装置期間」というものに関してブログを書いてみます。
一言に矯正治療と言っても、皆さんがイメージする矯正器具(ブラケット)を
歯に付けてワイヤーで歯を実際に動かしていく期間である「動的治療期間」と
歯並びが治った後のブラケットが外れた後の経過観察期間にあたる
「保定装置期間」と大きく二つに分かれます。
動的治療期間のことを「矯正治療」と思いがちですが、
実は矯正器具が外れた後半の「保定装置期間」も
とても大切な「治療期間」の一部です。
この「保定装置期間」というのは、
綺麗に治した歯並びが元に戻らないようにするために
必要な期間になります。
そもそも不正咬合(歯並びの悪い状態)になる原因は
歯の大きさと顎の大きさのアンバランス、舌の癖や顎の成長など、様々あります。
矯正治療を始めるまでのその人の環境、習慣によって出来上がった歯並びから、
ブラケットとワイヤーを使用して歯並びとかみ合わせを良くしますが、
人間の身体というのは元の状態に戻ろうとする働きが必ず起こります。
ダイエットのリバウンドに例えると分かり易いかと思います。
例えば捻転(捻じれている)歯は、
歯根(歯茎の中の部分)の周りにある歯周繊維が
ねじれた状態で維持されてきているため、
元に戻そうとするとゴムのように元のねじれに戻そうとします。
また舌の力が強く前歯を押し出す癖があった場合は、
再度歯を前方に押し出そうとし続けるため、
元に戻る力が働き続けてしまいます。
(この場合には舌の癖を治すトレーニングを
動的矯正治療と並行して行っていきます)
噛み合わせの状態や舌や唇の筋肉といった
お口の周りの環境により保定装置期間は
患者さんにより違いがありますが、
せっかく治した歯並びを維持する為にもとても大切な期間となります。
2014/08/26
今回は、英語の発音と歯並びの関係に関してブログを書いてみます。
意外に知られていないことですが、歯並びと英語の発音には密接な関係があります。
簡単にお話ししますと、歯並びが悪いと英語の発音が上手く出来ないということです。
日本でも英語のコミュニケーション教育が変化してきたり、
国内を見ても外国の方をたくさん見るようになりました。
横浜近辺を散歩していても外国の方とごく普通に当たり前にすれ違ったりします。
日本国内だけでなく、仕事の関係や留学で海外に行く方も増えてきているようで、
英語に触れる機会というのは、
ここ数年で格段に上がってきているのではないでしょうか?
今日のテーマの英語の発音と歯並びの関係ですが、
英語の発音、特に歯音と呼ばれる
上の前歯と舌先の接触により発音する音【s,z,ts,dz】や
【th】のように舌を挟むことで発音する場合には、
歯並びがとても大きく影響してきます。
実際アメリカでは日本より10倍近くの歯列矯正経験者が
いると言われていますが、この発音が矯正治療を受ける大きな理由の
一つだったりします。
ひらの矯正歯科にご来院される患者さんで、
将来的にアメリカやイギリスに転勤になる可能性があり、
今のうちから子供さんに矯正治療をさせてあげたいという方がいらっしゃいます。
場所によっては日本人学校もありますが、現地校への転校を考えると、
歯並びを日本にいるうちから治しておきたいという気持ちはとても良くわかります。
また一年後に留学を控えているという学生さんが来られたりもします。
以前、矯正治療をしないでホームステイをしたら、ホームステイ先のご家族からお口をジッと見られ、「どうして矯正しなかったの?」と言われて帰国後に慌てて矯正歯科を受診したという患者さんもいらっしゃいました。
英語と触れる機会が増えてきた現代において、
一つの大きな矯正治療の価値が出て来たように感じる今日この頃でした。
2014/08/19
近年、見えない裏側矯正(舌側矯正)に関して色々と
情報がインターネットを通じて出回るようになってきました。
今回はその中から「裏側矯正と虫歯の関係」に関して書いてみます。
たまに「裏側矯正は虫歯になり易い」という噂を耳にします。
ひらの矯正歯科に来られる患者さんからも
「裏側矯正は本当に虫歯になりやすいのですか?」
というご質問をお受けすることがあります。
ブラケット(歯に接着する矯正装置)が歯に付けば、
その分磨き残しが出来てしまい
虫歯になるリスクが増えてしまうということはあります。
しかし実は裏側矯正だから虫歯になり易いかというと、
実は一概にそうとも言えません。
歯の裏側は、エナメル質(表面の一番硬い層)が
表側のそれと比べ約3倍近く厚く、
虫歯の原因となる虫歯菌の出す酸に対しては
表側よりも実は強いのです。
更に歯の裏側というのは常に唾液が循環していて、
虫歯菌を停滞させず洗い流す環境が整っております。
これを「自浄作用」と呼んでいます。
また、更に空気に触れにくいことで乾燥しづらく
虫歯を作る菌が増殖しにくい環境を維持しています。
ただ、自浄作用があるからと言って、
歯磨きをおろそかにしてしまうのは危険です。
治療中に虫歯になってしまうとブラケットを
外して虫歯治療をしなくてはならなくなり、
その分、矯正治療期間が延びてしまいます。
その為ひらの矯正歯科ではキッチリと
国家資格を持った歯科衛生士によるブラッシングトレーニングをするようにしています。更に月に1回の来院時には歯を徹底的に磨き上げる
「PMTC」=Professional Mechanical Tooth Cleaningを行います。
裏側矯正だから表側矯正と比べ虫歯になり易いということはありませんが、
しっかりと歯磨き、メンテナンスをすることで矯正期間を予定通りに、
そして治療期間中も快適でいられるよう二人三脚で治療を進めていくことが
何より大切だと考えています。
「健康的な歯並び」「健康的な虫歯のない歯並び」を目指します。