矯正歯科のお話:「ひらの矯正歯科」ブログ

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妊婦さんと矯正治療

今回は妊婦さんと歯科矯正治療についてのお話をしていきたいと思います。
妊婦さんと矯正治療は一見関係ないように思えますが、
最近では少しずつ相談が増えてきている内容となっています。

女性にとって出産は一大イベントであると同時に
身体にかかる負担も相当なものになります。
お腹の赤ちゃんのために口にするものに対して気を遣ったり、
つわりや倦怠感などから活動を制限される時期も出てきます。
病気だけでなく、風邪などの治療においても、
化学薬品などの使用もかなり制限されることとなります。

そういった中で、妊婦さんはまずご自身の健康を保つことが
総じて赤ちゃんのためにもなるため、様々な自己管理が必要になってきます。
ただ自己管理といっても漠然としていますが、
私たち矯正治療の観点からどういった点が役立てられるか、
なぜ歯列矯正が必要になるかという点についてお伝えできればと思います。

まず第一に栄養の観点から歯列矯正のメリットが考えられます。
食べるのがつらい時に、少しでも消化・吸収を促すために
咬合関係(噛みあわせ)を改善して栄養補給を
促すことにつなげることが出来ます。
とても当たり前のことですが、人は食べ物で出来ています。
毎日の咀嚼は、消化機能の入り口です。
歯列と咬合を整えることにより
消化吸収を助けることは間違いなく大切なポイントです。

次に口腔内トラブルを減らせる点が考えられます。
つわりなどで動くのがつらい時に歯磨きが十分に行き届かずに
齲蝕(虫歯)になるというリスクがあります。
またなかなか活動出来ない状態になった際に
虫歯治療に行くことは大きなストレスになってしまいます。
歯並びが綺麗に治っていると、磨き残しが減り、
齲蝕リスクを軽減したりすることが出来ます。

またあまり知られておりませんが、出産時には
いきむ際に歯を食いしばるため、咬合関係(噛みあわせ)によっては
歯の一部に力がかかってしまい、歯が欠けてしまうという事例もある様です。

一般的に矯正治療は2年から3年かかることが多くなっているため、
妊娠が分かってからのタイミングでは少し難しくなることが予想されます。
そのため、妊娠を考えられている方やまだ独身の女性の方も
今後の人生設計のためにも矯正治療の時期を加えて検討してみるのも
いいのではないでしょうか。

私たちも患者さんの置かれた状況などを最大限考慮して、
希望にお応えできるように努力していきたいと思っておりますので、
一度今後のためにもお気軽に相談にお越しいただけたらと思います。

大人の矯正治療

歯列矯正と聞くといつ頃から始めれば良いのか?
という声をよく聞くことがあります。

当院では、小児の方から大人の患者さんまで
幅広い年代の方に来院して頂いております。

子供の時期に矯正を始めると、
成長の観点などから永久歯の為のスペースを確保しやすく、
抜歯をしない治療を行える可能性が上がる
といったメリットなどがあります。

では大人になってからではすでに遅く、
抜歯をしないと治療が行えないのかと言われるとそうではありません。
口腔内の大きさなど個人差はありますが、
歯列(歯並び)を拡大して抜歯せずに治療を行えることもあります。
あるいは大臼歯を遠心(後ろ方向)へ移動することで解決することもあります。

また、大人の矯正治療では主体的に矯正を始められる方が多いため、
積極的に治療に対して向き合っていただけることが多いと感じます。

一言に矯正治療といっても様々な治療のステージがあります。
イメージしていただきやすいのが、歯にブラケットやワイヤーを装着して
歯を動かし、歯列を改善している期間(動的矯正治療期間)。
あまり意識として無いリテーナーという装置を使用して、
並べ終わった歯列が後戻りしないようにする期間(保定装置期間)などがあります。

動的矯正治療期間には齲蝕(虫歯)にならないように
今まで以上に歯磨きをしたり、患者さん自身で装着していただく
顎間ゴムを使用することもあります。
保定装置期間もきっちりと行っていただかないと
後戻りの原因となったりするため、長い期間
矯正専門医、衛生士と患者さん自身が一緒に協力をして治療をしていく必要があります。

大人の患者さんでは、そういった必要性も理解していただきやすく、
積極的に協力をしていただけるために
質の高い矯正治療が行えるというメリットもあるかと思います。

いずれにしてもきちんと理解していただくためには
医院と患者さんの間でしっかりと情報を共有し、
コミュニケーションを取ることで矯正治療は成功に近づくかと思います。
ですので、まずは成功の第一歩としてお気軽に御来院頂き、
ご相談して頂けたらと思います。

免疫と歯周病(歯槽膿漏)の関係

前回は歯周病の仕組みについて少しお伝えしました。
歯並びや噛み合せが悪いことから磨き残しが生まれ、
齲蝕(虫歯)や歯周病につながっていくということもお伝えしました。

今回のテーマは免疫と歯周病の関係についてです。

歯周病の原因は、先に書いたように
磨き残しが主な原因ですが、
実は他にも様々あります。

最近の研究では、歯ぎしりも歯周病の原因ということがわかってきています。

歯ぎしりは、体重近い力が加わっているので、
歯周組織を過度に刺激してしまい、
歯茎に炎症を起こすことがあります。

この歯ぎしりの原因としては、噛み合わせの左右バランスや前後バランス、
クラウン(いわゆる差し歯)やブリッジ(欠損部の差し歯)などが
きちんとフィットしていない場合なども原因の一つとして挙げられます。

そして注目されてきているのがストレスです。

寝ているときでも強いストレスを感じている場合に
人は強く噛むといわれています。
またストレスがかかると唾液の分泌も下がると考えられています。
口の中が渇いてくると唾液による殺菌効果が下がり
虫歯、歯周病のリスク増加へつながってきます。

また、人間の身体は自律神経と免疫、
そしてホルモンバランスによって健康を保っています(ホメオスタシスの三角形)。
ストレスにより、自律神経のバランスが崩れてしまうとホルモンの分泌が下がり、
結果的に免疫も下がってしまいます。
免疫が下がることで口腔内の歯周病菌が繁殖しやすい環境が整ってしまい、
歯周病につながってしまうこともあります。

この関連性は、顎偏位の患者さんでも同じように説明できます。
顎偏位というのは、噛み合わせ、歯並びが悪く、
強く噛みこんだ際に下顎が左右どちらかに偏ってしまい、
下顎がゆがんでしまっている状態を指します。
顎偏位になると食べ物がしっかりと噛めないというだけでなく、
肩こりや偏頭痛などにもつながります。
またそこからイライラにつながり自律神経の乱れにもつながってきます。

歯周病は本当に多くの人が関連してくる病気です。
一見関係のないようなことでも巡り巡ってくることもあります。
逆に言うと歯周病を治そうと思ったときは、
その原因をしっかりと見ていく必要があるということです。
これは歯周病に限った話ではなく、矯正治療全体にも言えることです。

単に叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)や上顎前突(出っ歯)、
下顎前突(反対咬合、受け口)を治せばよいということではなく、
その症状になった原因を突き止めていかなくてはなりません。

例えば上顎前突の治療で外科手術をして上顎を後方に下げることが
必ずしも正解とは限らず、状態によっては下顎の前方への成長を
促すことが必要かもしれません。
また治療した後も、治療前の状態に戻ろうとする人間の仕組み、
恒常性が働きますので、保定装置期間もとても大切になってきます。

今回は歯周病のお話を書きましたが、
これからも横浜ひらの矯正歯科では、その原因までしっかりと見極めて、
根本から噛み合わせ、歯並び、そして歯の健康全体を考えていきたいと思います。

ひらの矯正歯科

歯周病(歯槽膿漏)の仕組

以前、歯周病になり歯が抜けてしまうと
歯並びに影響を与えてしまうということを書きましたが、
そもそも不正咬合によって歯周病になりやすいという場合も多々あります。
今日はそういった面も含めて歯周病についてご説明したいと思います。

現在、35歳以上の方の8割以上の方が歯周病にかかっているといわれています。
この数字は年々増えてきているようで、
多くの方にとって大切な内容になるかと思います。

歯周病というのは歯の周りの歯茎などの病気のことを指し、
初期段階のものを「歯肉炎」、進行したものを「歯周炎」と呼びます。
いわゆる歯槽膿漏です。

これは歯や歯茎の周りにつくプラーク(ネバネバしたもの)が原因となり
引き起こされるもので、初期の歯肉炎の段階で、
少し歯茎に物が触れるだけで不快な出血を伴います。
進行した歯周炎まで来ると、歯茎が下がってきて、
歯を支えている骨を溶かし始めてしまいます。

この歯周病は痛みを伴わない場合が多く、なかなか気づきにくい場合や、
ちょっとの出血があってもあまり気にしないという方も多くいるため危険です。
放っておくとだんだん歯がグラグラしてきて、最終的に抜けてしまいます。

この歯周病を予防するためには生活習慣の見直しや、
日々のクリーニングが何より大切になります。
プラークから感染が広がるという面もある為、
日々の磨き残しをなくすこと、定期的に歯科医院での
プラークコントロールが効果を発揮します。

生活習慣においては、喫煙者は禁煙することで歯肉の血流が減り歯周病のリスクが増加します。また間食を控えるなども効果的です。

口腔内の乾燥に関しては噛み合わせと歯並びも少し関係してきます。
唾液による口腔内の自浄効果について以前少し書いたこともありますが、
開口(オープンバイト)や上顎前突(出っ歯)は口が閉じにくいため歯茎が乾燥しやすく、唾液による自浄作用が減少し細菌の繁殖がしやすい環境と言えるでしょう。

厚生労働省、日本歯科医師会が推奨している8020運動にもありましたが、
80歳までに自分の歯を20本残すということも含めて考えると、
日々のメンテナンスがとても大切になります。
また横浜ひらの矯正歯科では小児、成人問わず矯正治療にご来院の際には
ブラッシング指導を特にしっかりと行っています。
また、毎日の習慣を子供のうちに身に付けていただくことで、
矯正治療が終わった後も、末永く綺麗な歯並びと
自分の歯を残して頂けるよう考えております。

「歳をとると歯が抜ける」そんなことは、ありません。
生活習慣、そしてお口のケアで生涯自分の歯で暮らすことも十分に可能なのです。

ひらの矯正歯科

噛み合わせと身体の関係

近年、歯並びを審美的理由で綺麗にするということだけでなく、
健康面を重視した噛み合わせ全体も考えての矯正治療を
希望される患者さんが増えてきています。

その理由の一つとして
噛み合わせと身体の関係性が
少しずつ認知されてきたからかもしれません。

ということで、今回は「噛み合わせと身体の関係」
についてお伝えしようと思います。

突然ですが、皆さんは食事の際に
自分がどの歯で噛んでいるのか意識したことはありますか?

食事の栄養バランスや、しっかりと噛むよう意識されている方は
多いかもしれませんが、どの歯で噛んでいるかを
意識している人は、あまり多くはいらっしゃらないかと思います。

しかし「噛む」という行為は日常欠かせないもので、
偏った噛み癖が生じると身体にとって
悪影響が出てくることがわかってきています。

■噛み合わせ(咬合関係)が悪いことで起こり得る身体への影響

きちんとした咬合関係で物を噛まないと、
頭の骨と下顎の骨がスムーズに動かすクッションの役割を
する関節円板が損傷することがあります。

その状態で片側ばかりで噛み続けると
顎の関節に過度の付加がかかり顎の関節に痛みが出たり
お口を開ける度にバキバキと異音が出てくることがあります。
また、顎の関節の正しい位置と咬み合わせがずれている場合
お顔や顎の周りの筋肉が過緊張を引き起こし、
頭痛などの悪影響が現れる可能性がある
とも言われています。

■どんな人に現れやすい?

・左右どちらか一方で噛む癖がある。
・歯並びが悪い=叢生(デコボコ、八重歯、乱ぐい歯)、
上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口、反対咬合など
・抜けている歯(欠損歯)があるが、放置している。
・柔らかいものばかりを好んで食べている。

この様な項目に思い当たる節がある方は、
噛みあわせ(咬合関係)がうまくいっていない
可能性が高いかと思います。

噛み合わせと身体の関係ということで、
意外に思う方も多かったかもしれませんが、
審美という側面だけでなく、身体全体の健康を考えて
歯列矯正を考えてみてはいかがでしょうか。

ひらの矯正歯科

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