子供の矯正治療について
現在の子供さんは歯が大きく顎が小さくなっている傾向がありますので、歯が並びきらずガタガタの歯並びが多くなっています。しかし子供のうちは顎の成長があり、顎の成長を促進してあげることにより、永久歯のスペースを作ることができますので、将来的なスペース確保のために永久歯を抜く可能性を、かなり低くすることが可能です。
逆に永久歯まで待ってから矯正治療をスタートした場合、顎の成長がないためスペースを確保しきれずに、永久歯の抜歯併用の矯正治療が必要になるケースもでてきてしまいます。可能であれば永久歯を抜かないで治療をしたいというのが矯正歯科医の願いです。
また、はえたばかりの永久歯は、幼若永久歯と呼ばれ虫歯の抵抗力が少なく6才臼歯と呼ばれる第一大臼歯においては、10才までに約8割の子供が虫歯にしてしまうとも言われています。このような子供の時期にガタガタが多いまま放置してしまうと、歯磨きがしにくくなっているため虫歯のリスクが上がってしまいます。なるべく小児矯正でこのようなリスクも減らすことも重要です。
大人の矯正治療について
矯正治療は、「子供の治療」というイメージがあります。しかし、歯を支えている組織(歯茎や骨)に問題がなければ、実は年齢制限はありません。何歳でも矯正治療を受けることができるのです。最近では、60歳以上の方も矯正治療を受ける方が増えています。
矯正治療の目的は、見た目の美しさだけではありません。歯並びが悪いとブラッシングの難しさから、虫歯や歯周病にかかりやすく、歯の寿命を減らしてしまいます。清掃状態の悪さから、口臭を引き起こすこともあります。また食べ物をしっかり噛み砕けないため年齢を重ねていくと胃腸に負担をかけてしまいます。歯並びを整え、口の機能を向上させるのも矯正治療の大切な目的なのです。
また、日本ではまだまだ認識がありませんが、海外では歯並びが悪いとマイナスのイメージを持たれてしまうことがあります。ですから、海外旅行や留学をされる方にも矯正治療をおススメします。
装置の種類は、主に固定式のワイヤー矯正がメインになります。当院では、目立ちにくい審美的装置(ブラケット)を使用し、できるだけ装置が目立たない矯正治療を行っています。また、歯の内側に装置を付け、外からは見えない矯正装置も対応可能です。歯並びの状態によっては、透明な取り外し式のマウスピースタイプの矯正治療も可能ですので、ぜひご相談下さい。
超弾性ワイヤーを使用しています
当院は、超弾性ワイヤーを使用しています。
一般的に矯正治療は、ワイヤーを用いて歯に力をかけて動かします。その際、2~3日どうしても多少の違和感が生じます。特に治療の初期に堅いワイヤーを多用すると、違和感が強くなってしまいます。
そこで当院では、この違和感をなるべく少なくするように、ニッケルチタンワイヤー、いわゆる超弾性ワイヤーを使用しています。このワイヤーは、普段はとても柔らかいのですが、体温に反応してゆっくり活性化します。少しずつ無理のない力を加えることができるので、違和感が生じにくくなるわけです。このことから、ニッケルチタンワイヤーは「やさしいワイヤー」とも言われています。
当院ではこのワイヤーを、子供さん成人の方すべてに使用しています。
●治療費は自由診療となります。
矯正歯科治療は自由診療であり、公的医療保険が適用されません。
自由診療の場合、治療費は全額自己負担であり保険証は使えません。
成人矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
小児矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
マウスピース型装置(アソアライナー)による治療にともなう一般的なリスク・副作用について