ひらの矯正歯科|横浜市瀬谷区の矯正歯科 ブログ

045-366-0044

診療時間 / 10:00~12:00・14:00~19:00
休診日 / 月曜・木曜・日曜(第2・第4)・祝日

歯の打撲、外傷について

今回は、子供によくある歯の打撲、
外傷について情報をお伝えしていこうと思います。

矯正治療は、噛み合せ(咬み合わせを良くする)、
歯並びの審美性(綺麗な歯並び)などを正常な歯列にしていく治療です。

多くの患者さんが治療に来られていますが、その症状は様々です。

少しのデコボコ(叢生)を改善したという患者さんもいらっしゃいますし、
上顎前突(出っ歯)、下顎前突(反対咬合、受け口)など
機能の問題も改善したいという患者さんもいらっしゃいます。

またそれぞれの不正咬合の原因も様々です。

上顎前突一つとってみても、舌癖からくるもの、遺伝からくるもの、
噛み合わせからくるもの色々とあります。

それぞれの不正咬合の原因を解決することで本当に歯を綺麗に並べて、
永く安定した歯列を維持することが出来ます。

原因に目を向けると、ある程度の不正咬合の中には、
予防できるものもあったりします。

舌癖もその一つです。

本来あるべき位置に舌を置くトレーニングをすることで、
無駄に歯列に力を加えることを防ぎ、不正咬合を予防、
あるいは悪化を防ぐことが出来ます。

さて、今回のテーマ、打撲と外傷について、見ていってみましょう。

日々子供さんが遊んでいる中で、転んだりぶつかったりすることは日常茶飯事です。

歯を強く打ってしまうことで、歯がぐらぐらになったり、
歯の色が変わってくることもあります。
そういった時にどのような対処をするべきかを把握し、
慌てない対処が出来るようになっていただければと思います。

■歯がぐらぐらしてきた、歯が少し欠けた

基本的には程度が軽度であれば自然に治る場合が多いです。
ぐらぐらしている歯に強い力がかからないように、
暫くは、ぶつけた歯で咬まない様にしたり
なるべく軟らかい食べ物を食べるようにしましょう。
歯の固定が必要となるケースもありますので
自己判断せずに歯科医院を受診しましょう。

■歯の色が黒ずんできた

歯の神経が痛んでしまったケースです。
歯の根元部分が腫れてきたり、膿が出てきたりした場合もあるので
歯科医院に行ってみてもらいましょう。

■歯がかなり動く、歯が歯茎の中に入る、あるいは出てくる

明らかに大きく動いて抜けてしまいそう、
あるいは歯茎に深く入ってしまっている(出てきてしまっている)場合は
歯科医院に行って周りの安定している歯と固定してもらう必要があります。

■歯が大きく欠けた

これも早めの受診をお勧めします。
場合によっては神経の治療を受ける必要もあります。

■歯が抜けてしまった

歯が抜けてしまった場合は抜けた歯を乾燥させないようにしましょう。

抜けた歯を水道水では、洗わないようにしてください。

歯科医院に行くまでに乾燥させない方法として
牛乳に浸けておくか、自分のお口にいれて唾液に浸しておきましょう
(歯を飲み込まない様に注意が必要です。)のがお勧めです。

万が一放っておくと隣の歯が倒れこんできたり、
不正咬合につながってしまうリスクもあります。

打撲、外傷は矯正治療とは直接関係あるものではありませんが、
歯が抜けてしまう、あるいはぐらぐらのままにしてしまうことで
不正咬合の原因となってしまうことがあります。

万が一もありますので、慌てずに、対応できるようになっていただければと思います。
もちろん矯正治療中に打撲、外傷を受けた場合は矯正歯科医に早めにチェックしてもらうようにしましょう。

感謝

今年もあと9月含めて4か月です。

早いですね。

8月の夏季休診も終わり気が付いたら
9月に入り秋になっていました。

先日、私の誕生日がありスタッフから頂きものをしました。

お花と花瓶です。

ohana.jpg

素敵なお花をありがとう!
そしていつもありがとう!

早速、飾らせて頂き癒されています。

あっという間に今年も終わりそうですが、
後半戦もスタッフ一同、頑張って参ります。

よろしくお願い致します。

ひらの矯正歯科 10周年記念会

今年で開業10周年を迎えました。
この10年は、まるでジェットコースターの様に早く、
そして充実した10年でした。
あっという間で、まるで開業初日が つい先日の様です。

私が歯科医師になり10年目の時に地元の横浜市瀬谷区に戻り
矯正治療を身近なものに、矯正治療の素晴らしさを啓蒙しようと
開業を決意しました。

例えば、子供の受け口の場合、歯列だけの受け口ではなく、
顎自体が受け口になっているパターンがあります。(骨格性反対咬合)

顎自体(顎全体)の受け口の場合、成長期のうちに
顎の成長のコントロールせずにそのまま放置してしまった場合、
顎の受け口の度合いがひどくなり
それを治すために将来的に顎の手術が必要になるケースがあります。

しかし小児期より上下の顎の成長を矯正治療でコントロールすることにより
将来的に取り外し式の装置などで顎の成長顔貌が改善でき
外科手術を回避できる可能性が高まります。

このように子供のうちから矯正治療をすることにより
外科手術を回避できるといった様に実は矯正治療は、
見た目を治すだけでなく子供の将来のための治療にもなるんです。

これはほんの一例で、まだまだ書ききれない事例はたくさんあります。

私も二児の父親なので、「もし自分の子どもだったら」
といつも考えながら患者さんの診療にあたっています。

開業以来続けている幼稚園の歯並び講演会もこういった理由からです。

開業当初、父親からは石の上にも三年、
まず3年は、がむしゃらに頑張りなさいと
言われました。

気が付いたら10年経った今でも、
がむしゃらに突っ走っていました(笑)

当院は、「患者さんから患者さんを紹介頂けるクリニック」を目指して
スタッフ皆で頑張っております。

このコンセプトは、今現在、通院して頂いている患者さんの治療はもちろんのこと、
その他の面に関しても患者さんの満足度が低ければ成されない目標です。

お陰様を持ちまして開業依頼、
患者さんからの紹介患者さんが多いクリニックとなっております。

これもひとえに私をそして、ひらの矯正歯科を支えてくれた、そして
支えてくれているスタッフの力によるものです。

歯科衛生士、受付スタッフ、歯科助手、ドクター……..。
さまざまな役割の全ての方に感謝です。

毎年スタッフ皆で学会へ参加し最新の矯正治療について学び、
さらに講習会や講演会に参加することで治療技術の向上をはかっています。

常に上を目指していかなければ現状の技術の維持すらも出来ないと
自分たちに言い聞かせて日々の診療にあたっています。

10年は、節目の年となりますが、これを通過点として
スタッフ一同さらなる飛躍を皆様とお約束して
次の10年につなげたいと思っております。

先日、スタッフと10周年のささやかなお祝い会を致しました。

10th2017-1.jpg

これからも矯正治療を通じてより良い地域医療に貢献できるように
ひらの矯正歯科スタッフ一同、頑張って参りますので
どうぞこれからもよろしくお願い致します。

医療法人社団 誠美会  ひらの矯正歯科 院長&理事長 平野 正芳

それぞれの歯の役割 / 犬歯編

今回は前回に引き続き歯の役割について見ていこうと思います。

前回は前歯について書きましたが、今回は犬歯についてです。

犬歯については以前も少し書いたことがありますが、
実は奥歯、前歯を守る役割もあります。

■犬歯の役割

犬歯は前から3番目の歯のことを指します。
本来肉食動物のイメージが強いですが、
食べ物に食いついて、切り裂くのが犬歯です。

犬歯は歯根と呼ばれる歯茎に埋まっている部分が最も長いという特徴があります。

正常な歯列の場合、犬歯は最も強い力を受ける役割を担っています。
顎を横に動かしてみると犬歯が当たり、他の前歯、
臼歯が浮いて離れるのがわかると思います。
前歯と臼歯に負担がかかり過ぎないような構造となっているのです。

・犬歯における主な不正咬合

八重歯?:これは以前も書いたことがありますが、
八重歯は犬歯だけのことではありません。
正常な歯列からはみ出している歯のことを八重歯と呼びます。
犬歯は永久歯の中でも最後の方に生えてくるため、
顎が小さいなどの理由から並ぶスペースがないと犬歯は正常歯列からはみ出します。

上に書いたように犬歯は他の歯の負担をカバーしています。
そのため、犬歯が八重歯だった場合は、他の歯や筋肉に負担がかかってしまうため、
身体全体に不都合が出てしまう可能性もあります。

前回の前歯と今回の犬歯は審美的に大きく影響を与える歯になりますが、
見た目の問題と同時にそれぞれの役割がしっかりとあります。
前歯であれば噛み切る、犬歯はそれと同時に他の歯の負担をカバーする
という役割などです。

またそれぞれの役割は正常歯列の際にその力を発揮します。
とても小さな影響ですが、隣の歯に影響が伝わり、
顎に影響し、筋肉に影響していきます。

一昔前まではチャームポイントとして捉えられていた犬歯の八重歯ですが、
だいぶ機能的な面が認知され始めて、
矯正治療を受けられる患者さんが増えてきています。

今回は犬歯の役割と影響を少し書きましたが、
健康につながる情報となれば幸いです。

それぞれの歯の役割 / 前歯編

今回は基本に戻り、歯の種類と役割を書いていこうと思います。

基本的に28本(親知らずを入れると32本)の各歯の役割がしっかりと整って、
噛み合わせ、咀嚼機能が正常になります。

それぞれの役割の大切さを理解することで、
歯並びを綺麗にし、齲蝕(虫歯)、
歯周病リスクを減らしていくことの意味がよりわかってきます。

今回は前歯に注目してみましょう。

■前歯の役割

前歯は上下4本ずつあります。
歯科用語でいうと「ぜんし」と読みます。

一番前の歯を中切歯(ちゅうせっし)、
二番目の歯を側切歯(そくせっし)と呼んでいます。
前歯は、食べ物を噛み切る為に使われます。

この前歯は見た目に最も影響を与えるため、
前歯に不正咬合があるということで矯正治療に来られる方が多くいらっしゃいます。

・前歯における主な不正咬合

① 叢生:デコボコ、乱ぐい歯とも呼ばれる不正咬合で、見た目に大きく影響します。
最も身近な不正咬合の一つになります。

しかし、叢生は見た目の問題だけでなく、
歯ブラシが届きづらい為、齲蝕、歯周病リスクが格段に上がってしまします。

②  正中離開:真ん中の2本の歯と歯の間に隙間が出来ている状態です。
笑った際に結構目立つため、審美的にも問題が生じます。

正中離開の原因は以前に書きましたが、
実は過剰埋伏歯というレントゲンなどで検査しないと
わからないケースもあるので注意が必要です。

③ オープンバイト:開口(かいこう)とも呼ばれる不正咬合です。
他の症状もそうですが、オープンバイトは特に発音などの問題も生じます。

特に英語の「th」の発音はなかなか難しくなってしまうため、
最近は留学前や海外転勤前に矯正治療で治す患者さんが増えてきています。
また、口腔内は乾燥しがちなため、唾液による自浄効果が低く、
齲蝕リスクがやはりあります。

ほかにも上顎前突(出っ歯)、下顎前突(反対咬合、受け口)なども
前歯に問題が生じている不正咬合はたくさんあります。
こういった不正咬合は噛み合わせ全体から問題が起きている場合が多く、
前歯だけの歯列矯正というわけにはいきません。

前歯は見た目に意識がいきがちですが、
実は前歯で食べ物を噛んでいるときは、奥歯は浮いている状態になります。
万が一奥歯が浮いていない場合は、想像以上の奥歯への負担が生じてしまいます。
奥歯とのバランスなども考えて実は機能的にもとても大切な役割があるのが前歯なのです。