ひらの矯正歯科|横浜市瀬谷区の矯正歯科 ブログ

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診療時間 / 10:00~12:00・14:00~19:00
休診日 / 月曜・木曜・日曜(第2・第4)・祝日

大人の矯正治療

歯列矯正と聞くといつ頃から始めれば良いのか?
という声をよく聞くことがあります。

当院では、小児の方から大人の患者さんまで
幅広い年代の方に来院して頂いております。

子供の時期に矯正を始めると、
成長の観点などから永久歯の為のスペースを確保しやすく、
抜歯をしない治療を行える可能性が上がる
といったメリットなどがあります。

では大人になってからではすでに遅く、
抜歯をしないと治療が行えないのかと言われるとそうではありません。
口腔内の大きさなど個人差はありますが、
歯列(歯並び)を拡大して抜歯せずに治療を行えることもあります。
あるいは大臼歯を遠心(後ろ方向)へ移動することで解決することもあります。

また、大人の矯正治療では主体的に矯正を始められる方が多いため、
積極的に治療に対して向き合っていただけることが多いと感じます。

一言に矯正治療といっても様々な治療のステージがあります。
イメージしていただきやすいのが、歯にブラケットやワイヤーを装着して
歯を動かし、歯列を改善している期間(動的矯正治療期間)。
あまり意識として無いリテーナーという装置を使用して、
並べ終わった歯列が後戻りしないようにする期間(保定装置期間)などがあります。

動的矯正治療期間には齲蝕(虫歯)にならないように
今まで以上に歯磨きをしたり、患者さん自身で装着していただく
顎間ゴムを使用することもあります。
保定装置期間もきっちりと行っていただかないと
後戻りの原因となったりするため、長い期間
矯正専門医、衛生士と患者さん自身が一緒に協力をして治療をしていく必要があります。

大人の患者さんでは、そういった必要性も理解していただきやすく、
積極的に協力をしていただけるために
質の高い矯正治療が行えるというメリットもあるかと思います。

いずれにしてもきちんと理解していただくためには
医院と患者さんの間でしっかりと情報を共有し、
コミュニケーションを取ることで矯正治療は成功に近づくかと思います。
ですので、まずは成功の第一歩としてお気軽に御来院頂き、
ご相談して頂けたらと思います。

舌側矯正(裏側矯正)講演会

母校である鶴見大学矯正科の講演会に参加してきました。

今回は、韓国でご活躍されている洪先生のご講演でした。
洪先生は、韓国の舌側矯正学会の会長をされていたご経歴を持ち
また舌側矯正においては、韓国から鶴見大学へ留学し学ばれた先生です。

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洪先生の独自の矯正装置(ブラケット)を用いて効率よく
かつ仕上がり重視の素晴らしい症例を多く拝見させて頂きました。

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アメリカなどでは、矯正治療をしていることが
ステータスとなっているので矯正治療をしていることが周りに分かるように
「ブラケットは目立つ方が良い!」
という考えが根底にあり表側矯正はメジャーですが、
裏側の舌側矯正は、アメリカではメジャーではありません。

 しかしアジアを中心とした地域においては、
「ブラケットは、なるべく目立たない方が良い!」との考えが多くあり
表側矯正に比べ舌側矯正の需要が高まっています。

 裏側の舌側矯正は、表側矯正に比べ
歯の挙動の複雑性や裏側ゆえの術者の視野の狭さなど、
複雑で難易度の高い治療法の一つとされております。
毎年、講習会などで新しい手法や装置の発表があります。
これらを吸収して日々学び、自分たちの技術、知識の肉付けをしていきたいと思います。

ひらの矯正歯科

2016年 診療スタートしました!

2016年の診療、スタート致しました。
昨年も皆様のお蔭様を持ちまして
年末最後の診療を無事に終えることができました。
冬季休暇中は、ご不便をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。

2016年ひらの矯正歯科は、今年の10月をもって10年目に突入致します。
初診を忘れず、ホスピタリティーのあるホスピタル(クリニック)の心を
スタッフ一同、大事にして2016年も邁進してまいります。

さて私は、休暇中に家族とともに新潟へスキーに行ってきました。

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春は、イチゴ狩り。夏は、海。秋は栗拾い。
冬はスキーをいった様に子供が小さいうちは、
季節にあった遊び・経験を家族でするようにしています。

長男は、スキー。下の娘は、まだ小さいため
来年からスキーデビューを予定しているので
今年は、ソリと雪だるま作りを一緒に行いました。

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長男もだいぶ大きくなりましたので下の子の面倒を
よくみてくれる様になりだいぶ助かりました。

スキー場で食べる冬の鍋もおいしく家族で頂きました。

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ここの鍋は、松任谷由美さんがコンサートの時に訪れるというお店らしいです。
ちゃんこ鍋屋さんでした。

お休み中は、家族サービスをしてしっかり充電してきましたので
今年の診療もしっかりと頑張っていきます。

今年も「ひらの矯正歯科で矯正をして良かった」と多くの方に
言って頂けるようにスタッフ一同、頑張って参ります。

今年もよろしくお願い致します。

免疫と歯周病(歯槽膿漏)の関係

前回は歯周病の仕組みについて少しお伝えしました。
歯並びや噛み合せが悪いことから磨き残しが生まれ、
齲蝕(虫歯)や歯周病につながっていくということもお伝えしました。

今回のテーマは免疫と歯周病の関係についてです。

歯周病の原因は、先に書いたように
磨き残しが主な原因ですが、
実は他にも様々あります。

最近の研究では、歯ぎしりも歯周病の原因ということがわかってきています。

歯ぎしりは、体重近い力が加わっているので、
歯周組織を過度に刺激してしまい、
歯茎に炎症を起こすことがあります。

この歯ぎしりの原因としては、噛み合わせの左右バランスや前後バランス、
クラウン(いわゆる差し歯)やブリッジ(欠損部の差し歯)などが
きちんとフィットしていない場合なども原因の一つとして挙げられます。

そして注目されてきているのがストレスです。

寝ているときでも強いストレスを感じている場合に
人は強く噛むといわれています。
またストレスがかかると唾液の分泌も下がると考えられています。
口の中が渇いてくると唾液による殺菌効果が下がり
虫歯、歯周病のリスク増加へつながってきます。

また、人間の身体は自律神経と免疫、
そしてホルモンバランスによって健康を保っています(ホメオスタシスの三角形)。
ストレスにより、自律神経のバランスが崩れてしまうとホルモンの分泌が下がり、
結果的に免疫も下がってしまいます。
免疫が下がることで口腔内の歯周病菌が繁殖しやすい環境が整ってしまい、
歯周病につながってしまうこともあります。

この関連性は、顎偏位の患者さんでも同じように説明できます。
顎偏位というのは、噛み合わせ、歯並びが悪く、
強く噛みこんだ際に下顎が左右どちらかに偏ってしまい、
下顎がゆがんでしまっている状態を指します。
顎偏位になると食べ物がしっかりと噛めないというだけでなく、
肩こりや偏頭痛などにもつながります。
またそこからイライラにつながり自律神経の乱れにもつながってきます。

歯周病は本当に多くの人が関連してくる病気です。
一見関係のないようなことでも巡り巡ってくることもあります。
逆に言うと歯周病を治そうと思ったときは、
その原因をしっかりと見ていく必要があるということです。
これは歯周病に限った話ではなく、矯正治療全体にも言えることです。

単に叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)や上顎前突(出っ歯)、
下顎前突(反対咬合、受け口)を治せばよいということではなく、
その症状になった原因を突き止めていかなくてはなりません。

例えば上顎前突の治療で外科手術をして上顎を後方に下げることが
必ずしも正解とは限らず、状態によっては下顎の前方への成長を
促すことが必要かもしれません。
また治療した後も、治療前の状態に戻ろうとする人間の仕組み、
恒常性が働きますので、保定装置期間もとても大切になってきます。

今回は歯周病のお話を書きましたが、
これからも横浜ひらの矯正歯科では、その原因までしっかりと見極めて、
根本から噛み合わせ、歯並び、そして歯の健康全体を考えていきたいと思います。

ひらの矯正歯科

歯周病(歯槽膿漏)の仕組

以前、歯周病になり歯が抜けてしまうと
歯並びに影響を与えてしまうということを書きましたが、
そもそも不正咬合によって歯周病になりやすいという場合も多々あります。
今日はそういった面も含めて歯周病についてご説明したいと思います。

現在、35歳以上の方の8割以上の方が歯周病にかかっているといわれています。
この数字は年々増えてきているようで、
多くの方にとって大切な内容になるかと思います。

歯周病というのは歯の周りの歯茎などの病気のことを指し、
初期段階のものを「歯肉炎」、進行したものを「歯周炎」と呼びます。
いわゆる歯槽膿漏です。

これは歯や歯茎の周りにつくプラーク(ネバネバしたもの)が原因となり
引き起こされるもので、初期の歯肉炎の段階で、
少し歯茎に物が触れるだけで不快な出血を伴います。
進行した歯周炎まで来ると、歯茎が下がってきて、
歯を支えている骨を溶かし始めてしまいます。

この歯周病は痛みを伴わない場合が多く、なかなか気づきにくい場合や、
ちょっとの出血があってもあまり気にしないという方も多くいるため危険です。
放っておくとだんだん歯がグラグラしてきて、最終的に抜けてしまいます。

この歯周病を予防するためには生活習慣の見直しや、
日々のクリーニングが何より大切になります。
プラークから感染が広がるという面もある為、
日々の磨き残しをなくすこと、定期的に歯科医院での
プラークコントロールが効果を発揮します。

生活習慣においては、喫煙者は禁煙することで歯肉の血流が減り歯周病のリスクが増加します。また間食を控えるなども効果的です。

口腔内の乾燥に関しては噛み合わせと歯並びも少し関係してきます。
唾液による口腔内の自浄効果について以前少し書いたこともありますが、
開口(オープンバイト)や上顎前突(出っ歯)は口が閉じにくいため歯茎が乾燥しやすく、唾液による自浄作用が減少し細菌の繁殖がしやすい環境と言えるでしょう。

厚生労働省、日本歯科医師会が推奨している8020運動にもありましたが、
80歳までに自分の歯を20本残すということも含めて考えると、
日々のメンテナンスがとても大切になります。
また横浜ひらの矯正歯科では小児、成人問わず矯正治療にご来院の際には
ブラッシング指導を特にしっかりと行っています。
また、毎日の習慣を子供のうちに身に付けていただくことで、
矯正治療が終わった後も、末永く綺麗な歯並びと
自分の歯を残して頂けるよう考えております。

「歳をとると歯が抜ける」そんなことは、ありません。
生活習慣、そしてお口のケアで生涯自分の歯で暮らすことも十分に可能なのです。

ひらの矯正歯科