矯正歯科のお話:「ひらの矯正歯科」ブログ

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お口の中を健康に|オーラルフレイルとは

皆さんは食事の際にどれだけ健康のことを考えて食べてますでしょうか?

多くの方が、早食いは良くない、食べ過ぎは良くない、ということをご存知かと思いますが、健康に食事するためのポイントや、しっかりと噛まないことのリスクについてあまり知らないかもしれません。

 

今日は、しっかりと食事をとる際のポイントと、そこから考える健康について話していきたいと思います。

 

 

■しっかりとした食事を摂る際のポイント

 

  • よく噛むこと

これは解説するまでもないことですが、「早食い」や「ながら食い」はしないようにしましょう。

よく噛むことは脳への刺激になり、満腹中枢が刺激され、ヒスタミンなどが分泌されます。これにより食べ過ぎを防止することにつながります。

出来れば一口あたり30回は噛むようにしたいものです。

 

  • 夜食の注意

寝る前2時間以内に食べ物を食べることは注意しましょう。

夜はエネルギー代謝が落ちますので、内臓脂肪がつきやすくなってしまいます。

いわゆるメタボにつながってしまいます。

 

  • 野菜を先に食べる

炭水化物と違い、野菜などの食物繊維を先に食べることは、コレステロールの吸収を抑えることに繋がり、血糖値がすぐに上昇してしまうのを防いでくれます。

 

 

他にもポイントはありますが、こういった食べるときの習慣を身に着けていきたいのですが、なかなか現代人はよく噛む時間を確保できなかったりしてしまいます。

また超高齢化社会においては、8020運動達成できず、歯が抜けてしまうことでしっかりと噛めないということも起きてきてしまいます。

 

このことをオーラルフレイルと言います。オーラルフレイルとは、口腔機能が低下し、食べることに関して障がいが生じてしまうことを指す言葉で、最終的に心身の機能が低下してしまうリスクもはらんでいます。

例えば、歯が無くなってしまった状態の栄養吸収低下、基礎代謝の低下もそれにあたります。

 

逆にこのオーラルフレイルの概念から、食べる機能を維持し、口の中の健康を保つことは、実は認知症予防だけでなく、転倒リスクを減らすことにもつながることが分かってきています。上に書いた歯が抜けてしまった箇所に入れ歯やインプラントを入れる処置をするだけで、数値が向上することも分かり、最終的に生存率が高いというデータまで出ています。

 

 

人は日々の習慣の中で生活しています。

頭では口の中の健康も大切、食事をしっかりとゆっくりとバランスよく摂ることの大切さも知っています。

しかし、日々の忙しさから、それを忘れてしまうものです。

 

今日は矯正治療と少し違う観点から、少しでも口の中の健康と、毎日の食生活に意識を向けて頂けたらと思い書きました。

そもそも歯が抜けてしまってインプラントなどの治療を必要としないように、

日々のブラッシングなどもしっかりとしていきたいものですね。

矯正治療の検査で重要なセファロ(セファログラム)について

歯並びの状態は人それぞれ違い、不正咬合の種類も様々あります。

また、その原因も患者さんによって違い、矯正治療のアプローチも変わってきます。

そこで矯正治療における最も重要なステップの一つに、

治療開始前の検査と診断があります。

一人ひとり状況が違う状態を正確に把握することで初めて、

患者さん一人一人に合った診断と治療計画を立てられるからです。

 

その検査の中でも特に矯正治療で重要なのが、セファロ(セファログラム)と呼ばれる検査機器です。

これは、頭部のX線写真を撮るためのもので、頭部X線規格写真とも呼びます。

今日はそのセファロについてご紹介したいと思います。

 

 

■セファロ(頭部X線規格写真)とは

 

文字通り頭部を撮影するためのレントゲンですが、

顔面、頭部のレントゲン写真を正面と側面から撮ります。

矯正治療開始前の段階では、肉眼で確認することが出来ない歯根の状態、

歯槽骨、顎の骨の状態や埋伏歯の有無なども把握することが出来るため、

正確な診断に不可欠な情報となります。

 

■セファロは同じ規格で治療経過も確認できる

 

このセファロは、治療前だけでなく、矯正治療の途中の状態確認、

治療終了後の状態確認にも重要な役割を担っています。

同じ規格(同じ位置、被写体との距離)で撮影することで、歯の動きや傾きの変化、骨の動きなどを把握できるようになります。

 

■プロフィログラム

 

プロフィログラムとは、このセファロで撮影した写真を基に、

前歯の切端(先端のこと)や顎の先端、

大臼歯の位置など主要な計測点を結んだ図を指します。

上に書いた通り、時間が経過してから撮影したものからプロフィログラムを同じように作成し、重ねることでより正確に経過が分かってきます。

 

 

他にも通常の顔面写真等、矯正治療においては検査をいくつか行いますが、

一つ一つが重要なものです。

それは始めに書いた通り、一人一人の患者さんの状況が違うからです。

また、肉眼で見えない部分が矯正治療においてはとても大きな要素となるため、

こういった専門の検査がとても大切になってくるのです。

歯の寿命ってご存知ですか?

すべての生き物に寿命があるように、実は歯にも寿命があることをご存知でしょうか?

平成11年に厚生労働省が歯科疾患実態調査報告でそれぞれの歯の平均寿命が出ています。

歯の寿命

 

歯の平均寿命が最も長いのが、男性だと下顎の犬歯で66.7年、

女性で右下犬歯の66.2年となっています。

逆に最も歯の寿命が短いのが、男女とも下顎左の第二大臼歯で、

男性で50年、女性で49.4年となっています。

 

https://www.mhlw.go.jp/topics/0105/tp0524-1-10.html

参考:厚生労働省

 

この表を見てみると分かりますが、奥に行けば行くほど

歯の平均寿命が短くなっていきます。

 

歯を失う原因としては、歯周病が56%、虫歯(う蝕)30%となっていて、

9割近くをこの二つが締めています。

奥に行けば行くほど歯の寿命が短くなることと、歯が抜ける原因を比べてみると、

やはり日々のメンテナンスが大きく影響することがハッキリとわかってきます。

 

これまで矯正治療において、歯並びが改善することが日々の磨き残しを減らし、

口の中を健康に維持することにつながってきますということを書いてきましたが、

数字で見てみるとその重要性が再認識できます。

 

 

ただ、実は介護の世界では、虫歯や歯周病のリスクにプラスして、

噛み合わせの改善を最近では重要視しているようです。

歯の抜ける原因としては虫歯と歯周病が最も大きいのですが、

噛み合わせが悪い状態で、大きな負担をかけることで歯が抜けることも往々にしてあります。

 

 

前回歯が抜けてしまうことで認知症につながてしまうということも少し書きましたが、

噛み合わせが悪いことで脳への刺激が少なくなってしまったり、

歯が抜けることで咀嚼機能が低下し、

結果的に認知症につながってしまうということもあるようです。

 

 

歯の平均寿命を見てみると、長くて66年、短くて50年。

永久歯になってからの年数になりますので、

平均何歳になるまで歯が残っているのかが分かるかと思います。

 

歯並びを改善することは、歯磨きがしっかりと出来るようになること、

そして噛み合わせを正常にすることで、平均寿命を延ばし、

健康な生活を続けるためにも大切なことなのです。

新型コロナウイルス感染症の第二波に備えること

いったんは緊急事態宣言が解除されましたが、

前回書いたように新型コロナウイルスに対して

細心の注意をしていきたい状況が続いています。

 

今回は、冬に到来すると心配されている第二波に備えるため、

健康状態を保っていきましょうということをお伝えできればと思います。

 

実はお口の中を清潔に保つことが、コロナウイルスに対抗することにも関係してきます。

 

 

以前ご紹介したこともありますが、

日本人の約8割がかかってしまっている歯周病から紐解いていきます。

 

歯周病は食べ物の磨き残しなどから細菌が増殖し、

毒性物質が歯肉に炎症を引き起こし、

更に上皮細胞を破壊することで起こります。

この歯周病の怖いのは、悪化してくると歯が抜けてしまうリスクが

あるということはもちろんですが、

細菌や毒性物質が歯茎の中の毛細血管から全身に拡散してしまうことです。

 

この血液から細菌が検出される状態の方が、

ウイルスに感染すると混合感染による肺炎リスクが高くなることが分かっています。

混合感染での治療では、抗生物質が投与されますが、

副作用で腸内細菌へのダメージが出てしまいます。

これは腸管免疫系に悪影響を与えてしまうことを意味しています。

 

少し難しい話のようですが、簡単に書くと、歯周病を放っておくことで、

全身の免疫系に悪影響を与えてしまう可能性があるということです。

 

新型コロナウイルスに対して現状特効薬がない中では、

ご自身の免疫機能を正常に保つことがとても大切になります。

つまり、口腔内を清潔に保つことは、新型コロナウイルスに対しての対抗策にもなるのです。

 

起こらないことを願いたいですが、第二波を想定したときに、

今出来ることとしては、日々の歯磨きを今まで以上に丁寧に行うこと、

今のうちに歯周病と虫歯の治療を完了しておくことをお勧めしたいと思います。

 

もちろん矯正歯科治療を行うことで、歯並びが綺麗になり、

磨き残しを減らすことで虫歯リスク、

歯周病リスクを下げるということもありますが、

今すぐに出来ることの一つとして、お口の中を清潔に、

健康に保つということを意識して頂ければ幸いです。

歯の萌出異常について

以前埋伏歯についてご紹介したことがありますが、

歯のはえ方に関しての異常というのは、埋伏歯以外にもいくつかあります。

 

今日は、歯の生え方の問題、萌出異常についてご紹介したいと思います。

 

 

■埋伏歯

 

埋伏歯は、歯が生えてこないで埋まっている状態を指します。

永久歯の生え替わりがそろそろ完了しても良いはずなのに、

中々出てこないということから発覚することも結構あります。

痛みが生じるケースもあれば、気付かないこともあります。

 

歯茎の中に埋まっているだけならまだ良いのですが、

この埋まった歯が他の正常な歯の歯根に悪影響を与えるリスクがあります。

また、本来しっかりと生えてくることで、噛み合わせのバランスが整うので、

埋まったまま放置されると噛み合わせ異常が続いてしまうことになります。

 

■逆生歯

 

とてもレアなケースですが、本来の生える向きの上下が

逆になってしまっていることがあります。

たいていの場合は、歯茎の中で逆を向いている状態で、

患者さん自身で発見することはできません。

 

放っておくことのリスクとしては

正中離開など正常に生えている歯と歯の間に余計な隙間が生じてしまう、

あるいは埋伏歯同様に他の歯の歯根に悪影響を与えてしまうことが考えられます。

 

■移転歯

 

これもあまり多くないものですが、

本来の歯が生えてくる位置が入れ替わってしまっていることがあります。

 

歯はそれぞれ役割があります。

前から前歯(中切歯、側切歯)、犬歯、小臼歯(第一小臼歯、第二小臼歯)、

大臼歯(第一大臼歯、第二大臼歯)といった具合に並んでいます。

移転歯では、犬歯が第一小臼歯と第二小臼歯の間から生えてきてしまっているような状態です。

 

 

こういった萌出異常は、実は乳歯の段階で検査することで

早期に発見することが出来ます。

痛みが生じない場合も多々あるため、

永久歯への生え替わりの時期に不都合が出てくるまで気が付かないことがほとんどです。その段階になってから矯正治療を開始するとなると、

抜歯の可能性が非常に高くなってしまいます。

ですので、異常があるないは別にして、一度検査しておくことをお勧めいたします。

 

 

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