矯正歯科のお話:「ひらの矯正歯科」ブログ

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矯正治療における医療費控除のポイント

今年もあとわずかになってきました。

みなさんにとって2019年はいかがでしたでしょうか?

年末が近づくと、医療費控除についてのお問合せをよく受けるようになりますので、

今年は、医療費控除のポイントについてご紹介したいと思います。

 

■矯正治療で医療費控除が適応されるのはどういったケース?

 

まず第一にどういったケースが医療費控除になるのかというと、

大きく二つ上げられます。「機能障害」に関わる矯正治療と、子供の矯正治療です。

機能障害は咀嚼や発音などに問題が生じている不正咬合の治療です。

つまり、単に見た目を綺麗にしたいという審美的な治療ではなく、

日々の生活に問題が生じている場合の治療が対象になります。

 

 

 

■医療費控除を受ける際に確認しておきたいポイントは?

 

  1. 医療費控除の対象かをしっかりと確認

 

これまでここでも書いてきましたが、不正咬合の種類、

そして原因は患者さんごとに全く違います。

しっかりと検査、診断したうえで治療が始まりますが、

ご自身、あるいはお子さんの不正咬合が、

医療費控除対象かどうかをしっかりと確認しましょう。

 

  1. 交通費も対象

 

これは前にも書いたことがありますが、交通費も医療費控除の対象になります。

電車、バスなどの公共交通機関を利用した際の領収書、

なければ利用区間と金額などをリストにして申告します。

ただし、車での来院に係る駐車場、ガソリン代は対象外になります。

 

  1. ローンの場合

 

ローンによる分割払いをしている場合は、

対象となる年の支払い分が対象となりますので、

明細を準備する必要があります。手数料は対象となりません。

 

■実は5年さかのぼれる

 

治療から5年以内であれば、過去の分の申告が出来ます。

また、これに関しては確定申告の期間に関係なく受け付けてもらえるので、

地元の税務署に相談してみてください。

 

 

■審美ではなく医療

 

最後に、医療費控除対象の不正咬合を考えると、

やはり見た目を綺麗にするという目的だけでなく、

医療として咀嚼を正常にすることの重要性が分かってきます。

噛み合わせを正常にし、綺麗な歯並びになるということから

始まる様々なメリットも伝えていければと思います。

良く噛めることのメリット

今日はよく噛めることのメリットについて書いていきたいと思います。

 

矯正治療は、綺麗な歯並びを手に入れ、見た目を美しくするだけではなく、

しっかりと食べ物を噛めるように、噛み合わせも正常にする治療です。

 

最近では見た目を綺麗にするだけでなく、

よく噛めることが健康につながってくることも

だいぶ認知されるようになってきましたが、

今日はその部分を少し詳しく見ていきたいと思います。

 

 

■消化吸収を助ける

 

咀嚼(噛むこと)は、消化吸収の一番初めの部分です。

正常な噛み合わせと歯並びを手に入れるということは、

噛んだ際の力のバランスが均等に、正常になります。

 

当然食べ物を細かく噛み切り、

しっかりとすり潰すことにつながりますが、

実はそれだけではありません。

しっかりと噛むことで消化酵素を含む唾液の分泌が促進される為、

消化を助け、栄養吸収を向上してくれます。

 

 

■骨・筋肉の成長からつながる健康

 

特に子どもにとって大きなメリットになるのがこれです。

しっかりと噛むことで顎の骨の成長が促進され、

更に口周りの筋肉の成長も助けます。

口周りの筋肉が発達すると表情が豊かになります。

矯正治療を終えた患者さんが笑顔に自信を持てるようになる方が多いのは、

これも一つの要因だったりします。

 

また歯茎のマッサージ効果もあり、

血液の流れが良くなり歯周組織を健康に保つことにもつながります。

 

更によく噛むことが脳の発達を促すという研究結果もあります。

歯の無い人や、噛めない人に老人性痴呆症が多いと言われているのも

関係しているのかもしれません。

 

 

■ストレス解消

 

しっかりと食べ物を食べられるというのは当たり前ですが

とても大切なことです。

歳をとっても自分の歯で好きなものを食べられる幸せというのは

何にも代えられないことです。

 

よく噛めるというのは、歯ごたえも楽しめることを意味していますので、

食事における楽しみ、喜びを更に広げます。

 

また、しっかりと噛むこと自体がストレス解消にもなっています。

スポーツ選手がガムを噛むように、リラックスさせ、

集中力を高める効果も期待できます。

 

 

毎日当たり前に食事をしていると、

意外に気づかなくなってしまいますが、

このように様々な影響が出るのが噛み合わせです。

他にも細かく書くとキリがありませんが、

よく噛めるということがどれだけ健康につながるかということが

少しでも伝わればと思います。

 

矯正治療の通院間隔について

矯正治療はそれなりの期間が必要ということは

多くの方が認識していることかと思います。

以前もご紹介しましたが、

矯正治療は実際に歯を動かして綺麗に並べる「動的治療期間」と

後戻りを防ぐための「保定装置期間」があります。

 

 

■動的治療期間の通院

 

動的治療期間の通院間隔は、約3~8週間と不正咬合の度合いや

患者さんの年齢・成長段階、治療の進み具合、

場合によっては装置の種類によって変わってきます。

特に治療開始の際には初めてお口の中にブラケット(矯正装置)や

ワイヤーが装着されるので、

違和感や痛みの確認などを行うために

早めにチェックする方が良いでしょう。

 

ご来院頂いた際には、都度治療の進み具合に合わせて

ワイヤーの交換や装置を調整していきます。

お子さんの矯正治療においては、

不正咬合の原因になりやすい舌癖の改善、

お口周りの筋肉トレーニングなども行うことがあります。

 

 

■保定装置期間の通院

 

動的治療期間ほど頻繁に通う必要はありませんが、

数か月に一度、矯正装置を外した後も定期的なメンテナンスが必要です。

 

上にも書きましたが、理想の歯並びを安定させ、

後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる主に取り外し式の保定装置を使用します。

このリテーナーのチェック、

後戻りが起きていないかのチェックを行うのが保定装置期間中の通院です。

 

またどちらの期間においても、専門のスタッフが

歯ブラシ指導など虫歯を防ぐためにケアします。

特に動的治療期間中は、ブラケットが歯についている為、

しっかりとした歯磨きを身に着け、虫歯にならないようにすることが大切です。

 

 

このように定期的に来院頂く中で装置の調整や

治療経過を確認していくわけですが、

単純に〇〇週間に1度通院しなくてはいけないと断言できないのが現状です。

というのは、患者さんによって歯の動きや子供においては顎の発育がその時々で違ってくるためです。

 

歯にブラケットとワイヤーをつけて、

弱い力を加えることで歯が移動していきますが、

歯を支える骨の状態や、不正咬合の原因となる舌癖が改善されているか、

患者さんの成長の度合いなど数えきれないほどの要因が影響してきます。

それらを総合的に考えて通院間隔も調整していきます。

その状態確認と治療の調整を続けることが、

始めに予測する治療期間内に綺麗な歯並びにすることにつながってきます。

 

 

また、何より通院を続けていく中で、患者さん、歯科矯正医、

そして衛生士などのスタッフとコミュニケーションがより密に取れるようになります。

治療期間中に起きるさまざまな疑問や不安を解決することも、

矯正治療においてはとても大切な要素になると思っています。 

 

矯正治療を途中でやめることはできる?

矯正治療は通常のむし歯治療とは違い、その場限りの治療ではなく、

しっかりとした噛み合わせ、歯並びを得るために時間をかけて行っていきます。

歯が実際に動いている動的治療期間と、

歯が綺麗に並んだ後、戻ることのないようリテーナーなどで

維持する保定装置期間があり、合わせると年単位での治療期間になります。

 

 

その治療の途中で、矯正治療をやめられるかという質問を

稀に受けることがありますので、今日はその点について書いていこうと思います。

 

 

まず、途中で治療をやめることに関して、

本人の意思とそうでない場合があります。

後者の場合は、転勤などの引っ越しによるものが多く、

実際は治療をやめたいというより、

「やめなくてはならない」という勘違いだったりします。

 

矯正治療は引っ越し先でも続けることが出来るので、

まずはご安心頂ければと思います。

多くの矯正医は、私も含めて矯正歯科学会やセミナーなどに参加しています。

同じ大学の同門の矯正歯科医も多くいます。

そのため、引っ越し先でも治療が続けられるようなネットワークがあり、

引っ越し先の矯正医を紹介する形で治療を続けることが出来ます。

 

 

気になるのが、本人の意思で治療をやめたいという場合です。

本人の意思なので、治療を続けることを強制することはできませんが、

出来る限り最後まで治療を続けた方が良いので、

リスク、ポイントをいくつかご紹介いたします。

 

■費用の面は?

 

歯科医院によってお支払い方法に違いがあるので、

かかる医院に確認が必要です。

通常、転院の際に治療が進んだ分だけ治療費を払い、過分な分は清算をして返金をしてくれる形となりますが、クリニックによっては費用が戻ってこないケースもある様です。

 

 

■後戻りリスク

 

治療を途中でやめると、それまでに治った分が維持されるか

というとそうではありません。

治療途中の場合、噛み合わせ含めて正常になっていないため、

一見凸凹などの不正咬合が改善されているように見えても

その原因が解決されていません。

そのため、また元の状態に戻る「後戻り」という現象が起きてしまいます。

せっかく並んでも元に戻ってしまうため、注意が必要です。

 

 

■治療再開は可能?

 

治療を中断したが、やっぱりまた再開したいという場合もあります。

中断していた期間にもよりますが、

途中から同じように再開できるかというと

意外にそうはいかないことがあります。

まず第一に上に書いた後戻りが起きていると、

再度検査、診断を行い、そこから新しく治療計画を立てる必要があります。

 

 

生活環境の変化など、本人の意思とは関係なく

治療を断念せざるを得ないこともあると思います。

できる限り治療を最後まで続けることが大切ですが、

まずはかかっている矯正の先生に状況をしっかりとお伝えし、相談してみてください。

一時的に矯正装置を外して、リテーナーでその状態を保持し、

治療を再開する時にまた矯正装置を付けて治療を進められるかもしれません。

 

一番初めに書いた通り、矯正治療は治療期間がそれなりに必要で、

その間様々なことが起きます。歯科矯正医と患者さん、スタッフ、

それぞれが信頼し合い、なんでも相談できる関係が大切だと考えていますので、

小さいことでも気になることがあればご相談ください。

 

大人になってから歯並びが悪くなることも

子どものうちから矯正治療を受けるメリットは、

顎の成長を促すことで非抜歯治療(永久歯の抜かない)の可能性が高くなることなどいろいろあります。※全ての方が抜かないということではありません。

そのため、子どものうちに矯正治療を

受けさせておくという方が増えてきています。

 

成人になってからの矯正治療はどうでしょうか?

昔歯並びが気になっていたけど、

治療する機会がなかった、人と接する仕事についているので歯並びを治したい、

など様々な方が矯正治療を受けに来ます。

成人になってから治療するメリットとしては、自分の意志で治療を開始する分、

主体的に臨み、ブラッシングを丁寧に行い、

保定期間もしっかりとリテーナーを使うため後戻りしにくいなど、

いろいろあります。

 

 

子どもの治療においても、大人の治療においても、

それぞれの不正咬合の状況をしっかりと把握し、

日々の癖などの生活習慣も考慮して

治療計画をたてて治療を行っていくことが大切です。

 

 

そこで、今日は、大人になってから歯並びが悪くなる原因について

みていきたいと思います。

 

■親知らず(智歯)の影響

 

大人になってから歯並びが悪くなるケースで多いのが親知らずの影響です。

顎が細く、歯が並ぶスペースがしっかりと確保されない場合など、

親知らずがまっすぐ生えず、隣接する歯を押してしまうことから

歯並びが悪くなることがあります。

 

子どものうちからレントゲンなどで親知らずの向きなどを確認することで、

ある程度予測することはできますが、

最終的に隣接する第二大臼歯(12歳臼歯)への影響は大人になってから分かります。

 

■歯が抜けてしまったことによる影響

 

大人になると様々な理由で歯が抜けてしまう、

あるいは抜いてしまうことがあります。

歯が抜けてしまう理由としては、

虫歯や歯周病が悪化した場合などがあります。

 

歯が抜けてしまったスペースをそのままにすることで、

隣接していた歯がスペースに倒れこみ、不正咬合につながることがあります。

 

■歯を支える土台の問題

 

歯は歯槽骨によって支えられています。

歯周病が悪化し、歯周病菌が歯を支える骨を溶かしてしまうと、

少しずつ歯がぐらつき、歯並びが悪化してしまいます。

 

■癖の影響

 

歯ぎしりや頬杖などの癖から歯並びが悪くなることもあります。

 

こういった癖は成人に限った話ではありませんが、

少しずつの影響が積み重なり、不正咬合につながっていきます。

 

 

街を歩いていても、矯正装置を付けている成人の方をよく目にするようになりました。

矯正治療中にも目立たない裏側矯正(舌側矯正、リンガル矯正)や、

マウスピース型の矯正装置も広がってきているため、

治療しやすくなってきていることもあります。