顎間ゴム(矯正治療用のゴム):「ひらの矯正歯科」ブログ

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顎間ゴム(矯正治療用のゴム)

矯正装置には、みなさんがイメージのすぐに湧く
ブラケット、ワイヤー以外にも様々なものがあります。
患者さんの状態によって使う矯正材料が色々と変化もします。

今日はその中で使用頻度の高い矯正材料の一つ、
顎間ゴム=エラスティック(矯正治療用ゴム)
について書いてみようと思います。

 

顎間ゴムというのは、上顎の矯正装置と、
下顎の矯正装置の間にまたがるように輪ゴムの様なゴムを架け、
歯の移動をスムーズに進めたり、上下顎の前後移動などに力を発揮したりします。
例えば上顎前突(出っ歯)の場合、Ⅱ級ゴムという顎間ゴムを
付けて上顎前歯を後方に引っ張る役割があります。
逆に下顎前突(受け口)の場合はⅢ級ゴムといって、
下顎前歯を後方へ牽引する役割があります。

つけっぱなしブラケットやワイヤーとは違い、
食事の時と歯磨きをする時以外には患者さん自ら
上下の矯正装置の間に顎間ゴムを架け持続的に力をかけ続けるため、
患者さんの協力が治療効果にとても大きく影響を及ぼします。

 

顎間ゴムを付けると歯に力が加わるため、始めのうちは少し話しづらかったり、
違和感を感じる場合もあります。
患者さんの中にはそれが嫌で「寝るときだけ付ければいいや」とか
顎間ゴムを装着する時間を短くしてしまう人も時々います。
この顎間ゴムは、患者さん自身で脱着するため、極端な話
付けないでいることも出来てしまいます。

装着している時間が短くなればなるほど、
矯正治療効果も落ちてしまいますので、
治療終了までの期間が長くなってしまうことも出てきてしまいます。
子供の矯正の場合は、親御さんが頻繁に確認することも大切かもしれません。

 

顎間ゴムというのはとても小さなゴムですが、
顎の前後移動などとても大きな役割があります。
名脇役的な矯正材料ですが、患者さんの協力の大切さも含めて
価値をお伝えできればと思い、今日は顎間ゴムに関して書いてみました。

 

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