ひらの矯正歯科|横浜市瀬谷区の矯正歯科 ブログ

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矯正治療中の旅行について

今回は、矯正治療中に旅行に行く場合に、注意すべき点についてお話していきたいと思います。

 

ゴールデンウィークも終了し、いろいろな所に旅行に出かけたというニュースもよく目にしました。今年は円安の影響もあり、海外よりも国内で楽しく過ごしたという意見もよく見かけたので、皆さんいろいろと工夫をしながら過ごしていたのだなと感じました。また、そろそろ夏休みに向けて旅行を計画し始める方も増えてくるかと思いますので、特に矯正治療を行っている方への注意点をまとめてみたいと思います。

 

 

・マウスピース型矯正装置を使用している方

 

取り外しが可能なマウスピース型矯正装置を使用している方は、特に装置の使用時間に注意していただきたいと思います。マウスピース型矯正装置の使用条件として、1日22時間以上装着をしていただく必要があります。日常生活の中であれば大体このぐらいの時間にご飯を食べてブラッシングをし、装置を装着するというルーティンが出来ているのではないかと思います。ただ旅行中はなかなかそういかず、ついつい食べ歩きや長時間の飲食・飲酒で装置を装着し忘れてしまうことがあります。外出中、食後にブラッシングをして装置を装着するというのは煩わしいということは理解できますが、使用時間が短くなるとそれだけ矯正治療に遅れなどが出てしまう可能性もあります。

 

対処方法として、口を漱ぐだけでもいいので食後にしっかりと装置を装着していただき、宿などで落ち着いたタイミングでブラッシングや装置の洗浄をしっかりと行ってください。また、粘着質の食べ物を食べてしまうと、口を漱ぐだけでは落ちにくく装置にこびり付いて虫歯の原因にもなりかねないため注意が必要です。

 

 

・ブラケット、ワイヤーで矯正治療をしている方

 

こちらの矯正装置に関しては常に歯に装着されているため、装着時間について気にしていただく必要はありません。ただ食事に関しては粘着質なものや硬い食べ物を食べる際には注意するようにしてください。おそらく普段から注意はしていただいているかと思いますが、旅行などではついつい注意が疎かになってしまうこともあるので要注意です。また、歯ブラシやタフトなど普段使用しているメンテナンスグッズも忘れずに持っていくように準備してください。

 

 

いずれの矯正装置を使用していても注意すべき点はありますので、これから矯正治療を始めようと考えている方はご自身のライフスタイルなども振り返ってみてどの装置がいいのか選択の参考にしていただけたらと思います。また、日常・旅行中いずれの場合でも矯正装置が壊れた時にはすぐに歯科医院に連絡を取り、どの様にすればいいのか指示を仰ぐようにしてください。旅行日程など決まっている方はメンテナンスの際に事前に注意点など質問していただけたら治療の段階なども鑑みてアドバイスさせていただくようにいたします。長い矯正治療期間になりますので、少しでも楽しく過ごしていただけるよう私達も努力しておりますので、治療終了まで一緒に頑張っていきましょう。

地産地消に意識を向けてみよう

現在、農林水産省が推奨している「食育」の中に、食べ物の産地や生産者を意識してみようというテーマがあります。最近ではふるさと納税などで地域を応援するという活動も広がってきていますが、普段口にする食材も同じように生産者や産地を意識してみるだけで食に対して新鮮な気持ちになってきます。

 

 

今回はタイトルにあります地産地消に関して少し考えてみましょう。

 

地産地消とは、地域の産品の消費を促進する取り組みで、地域の経済や農業、漁業、林業などの産業を支援し、地域社会の活性化を図ることを目的としています。

 

地域の自然環境や気候に適した農産物や水産物を生産し、それらをその地域で消費することは、食料の安定供給や生産者の収入増加につながります。これは食材を作っている人だけでなく、販売に関係する人たちの雇用など地域の活性化にダイレクトに影響します。

 

また、地域の特産品や伝統的な食文化を守り、地域の誇りやアイデンティティを高めることも重要な要素として捉えられていたりもします。

 

 

この地産地消の推進には、消費者の意識改革や地域コミュニティの連携が欠かせません。消費者は地元の産品を積極的に選び、食品ロスの削減や資源の有効活用など、地域に貢献する消費行動を取ることが求められます。そこで地域コミュニティでは、農業者や食品加工業者、小売業者などが連携し、地域ブランドの構築や販路の開拓、情報発信などを行うことで、地産地消を推進しています。

 

さらに日本では、地産地消を支援するための政策や取り組みが行われており、地域振興や農山漁村の活性化に向けた施策が進められています。例えば、地域の農産物や特産品をPRするイベントやマーケティング活動、地域ブランドの認証制度の導入などが行われています。

 

 

これを読んでいる人は横浜近辺に住んでいる方が多いと思いますが、都心に住んでいる場合、地産地消ということに意識を向けることはなかなか難しかったりしますよね。ただ、前回のコラムで紹介したようにエコレールマークについて考えてみたり、旅行などで道の駅に寄ってその地域の生産物を買ってみたりと色々貢献することはできます。

 

 

普段このコラムでは歯並びや噛み合わせの大切さ、そして日々のメンテナンスの重要性などをお伝えしてきていますが、それは生涯自分の歯でおいしく食事が出来るようにするためです。

 

今回地産地消について少し書きましたが、普段何気なく食べている食事・食材に関しても、少し違った視点で考えてみるだけで愛着が湧いてきてきます。日々の食事をより楽しく、おいしくとっていただくことにつながれば幸いです。

妊娠性歯肉炎とは?

回は、妊娠性歯肉炎というテーマについてお話していきたいと思います。

 

妊娠性歯肉炎とは、妊娠時に発症する歯肉炎のことで、発症の割合などは未だにはっきりと分かっていません。

近年の研究で、歯周病による炎症が血液を介して全身に大きく影響を及ぼすことが分かってきており、その中でも妊娠している女性が歯周病を発症しているケースだと、低体重児や早産の可能性が高まるという報告もあります。

歯周病を発症していない方と比べると、そのリスクは7倍以上といわれており、喫煙やアルコール、高齢出産など以上に高い数値になっています。

この内容を聞くとかなり注意していただく必要があるということがおわかりいただけるのではないでしょうか。

 

妊娠性歯肉炎の原因は何なのでしょうか?

 

・ホルモンの影響

 

プロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが妊娠中に増加した状態で歯茎に対し刺激が加わり、腫れてしまうことで妊娠性歯肉炎が発症しやすくなると言われています。

 

・細菌による影響

 

通常の歯周病は、歯周病菌という細菌によって発症する疾患ですが、妊娠性歯肉炎は歯周病菌ではなくプレボテラ・インターメディアと呼ばれる細菌が影響していると考えられています。

 

 

ではこの妊娠性歯肉炎の予防方法についても紹介します。

 

・歯磨きの徹底

 

歯周病菌は、基本的に歯の汚れを取り除くことで細菌の繁殖をある程度抑えることができます。

歯の表面だけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどで歯と歯の間もキレイにすることが大切ですが、妊娠中だと歯磨きで気分が悪くなってしまうこともあるかと思います。

体調を見ながら軽くだけでも歯磨きを行うという意識づけと、小さめに作られている子供用の歯ブラシなどを使用すると口の中の不快感を軽減できるかもしれません。

 

・歯科医院でクリーニングを行う

 

ブラッシングだけでは歯と歯茎の僅かな隙間に歯垢や歯石が溜まっていくことも多いので、歯科医院で専用の機器を使用して除去することをお勧めします。

妊娠16週から28週の妊娠中期の頃が、一番歯のクリーニングに適していると言われており、それ以外の時期ではクリーニングが出来ないこともあるので、タイミングを見ながら歯科医院にご相談ください。

 

・水分をこまめに摂取する

 

妊娠時にはホルモンのバランスが変化し、唾液が減少してしまいます。

唾液には抗菌作用や自浄作用といった口腔内を清潔に保とうとする作用があるので、唾液が減少してしまうと口腔内に細菌が繁殖しやすくなります。

そのため、水分をこまめに摂取することで細菌の繁殖を少し抑えることに繋がります。

 

 

妊娠中は口腔内を清潔に保つだけでも負担に感じる方も居られます。

そのため、事前に矯正治療を行うことでメンテナンスをしやすくしたいと相談に来られるような方も少しずつですが増えてきているように感じます。

皆さんぞれぞれの人生のターニングポイントはあると思いますので、そういったことも踏まえながら将来のための矯正治療を一度検討してみてはいかがでしょうか。

生涯を通じた心身の健康を支える食育

今回は、農林水産省が進めている第4次食育推進基本計画のうちの一つ、「生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進」というテーマでお話していきたいと思います。

 

人生100年時代と言われるように、皆さん一人一人の寿命がどんどん長くなってきています。その中でも、生涯にわたって生き生きと過ごすための健康寿命を延ばすということも今後とても大切な課題になってきます。

 

 

・健康寿命の延伸

 

健康寿命とは、日常生活が制限されることなく元気に生活できる期間のことを指しています。健康寿命を延ばすためには文字通り健康な身体を維持する必要があるので、生活習慣病など身体に影響が出る疾患を予防することがとても大切です。

この生活習慣病などに掛からないためには、日頃から栄養バランスに気を付けた食事を摂り、適正体重を維持することが生活習慣病に掛かりにくい体作りに繋がります。

 

 

では日頃から注意できることにはどの様なことがあるでしょうか?

 

 

・お箸の使い方に注意する

 

少し意外な内容かもしれませんが、お箸を正しく使うということは健康上とても有意義なことです。お箸の使い方・マナーをしっかりと身に着けることで所謂ドカ食い(一気に口に入れて頬張る行為)などが少なくなります。

日本食は昔から1汁3菜と言われるように多くの品目を少しずつ楽しむ文化が栄えてきました。健康上とても利点の多い食事形態なので、是非子供や孫の代まで引き継いでいってもらいたいものです。

 

・よく噛んで食べる

 

コラムでも言っていることが多いですが、よく噛んで食事を摂ることはとても大切なことです。食べ物を分解するためには体の中で分泌される消化酵素を適切なタイミングで使用する必要があります。しかし、あまり噛まずに飲み込んでしまうと本来その部位で分解しないといけない食べ物が塊のまま通過して消化不良を起こしてしまうことがあります。

食べ物を細かく分解することで消化吸収の効率を良くし、食べ過ぎの予防にもつながります。

 

・規則正しい食生活

 

日々の忙しい生活の中、朝ご飯を食べないというような方も居られるのではないでしょうか。人間の体の体内時計は精密なもので、普段食べている時間に食べ物が入ってこない・空腹状態が続いているのになかなか食べ物を摂取しない時間が続くなどが起こると体が飢餓状態を懸念して脂肪などを貯め込もうとする作用が働きすぎることがあります。

これは適正体重の維持などにとってはマイナスな影響を及ぼしてしまうので、規則正しい食生活を意識していただくことは大切なことだと思います。

 

 

この様に、食事を通して健康な身体を維持するために必要な取り組みが提唱されています。私達も普段の治療を行う中で、歯並びの改善と共に上下歯列の噛み合わせの改善もしっかりと注意して処置しています。

少しでも患者さんの健康寿命を延ばすための手助けになれればと思っていますので、何か気になることがある場合などはいつでも仰ってください。

環境にやさしい食べ物とは

今回は、環境にやさしい食べ物というテーマで少しお話していきたいと思います。

 

「有機農業」という言葉をご存知でしょうか。

 

農薬や化学肥料に頼らず、自然資源の循環によって環境への負荷をできる限り抑えて生産する有機農業は、地球環境にやさしい農業の仕組みとして注目されています。

 

また、農薬や化学肥料を使用しないことから、人の身体への影響を考えて小さなお子さんがいらっしゃる家庭でも支持され始めているようです。

 

有機農業を判別する指標として、スーパーなどでもよく「JAS(日本農林規格)」マークを見かけますが、有機農産物のJASに適合し、認証された事業者のみがこの有機JASマークを貼ることができます。

 

 

また、最近では温室効果ガスの排出抑制の一環として表示されているマークもあります。食品の輸送の距離が長いと、必然的に温室効果ガスの排出が多くなりますが、消費者にはどれぐらい輸送距離が掛かっているのかということはわかりにくいものです。

 

そこでエネルギー効率に優れた貨物鉄道輸送を一定割合以上利用している場合に、「エコレールマーク」の認定を受けられる仕組みが設けられました。まだそこまで浸透したマークではないように思いますが、見えない環境への影響が少しずつ見えるようになってきているのは感じますよね。

 

食育の一環としてお子さんと一緒にスーパーで上記のようなマークを探して買い物をするというのも面白いかもしれません。

自分で一生懸命考えて選んだ食材を大切に食べるということは将来的にも大きな財産になると思いますし、食べる楽しみをより一層感じられるのではないかと思います。

 

 

私たちは矯正治療を専門としている歯科医院ですが、いつまでも食事を楽しんでいただけるように、食育の勉強も少しずつ始めていたりします。

それは治療に来られた方の健康な歯並びと噛み合わせを長期的な視点で考えるうえでも大切な視点だったりするのです。

 

治療期間中で大変に感じるときもあるかもしれませんが、一緒に考えながら、今後の人生のために頑張っていければと思っています。