指しゃぶりと歯並びの関係について:「ひらの矯正歯科」ブログ

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指しゃぶりと歯並びの関係について

今回は子供の指しゃぶりの習慣と歯並びの関係について書いていこうと思います。
以前舌癖のテーマの際にも指しゃぶりは登場しましたが、
少なからず歯並びに影響を与えているものの一つに
指しゃぶりは考えられています。
ただ、その影響の大きさについては各歯科医師によって
考え方が違いますし、
矯正治療専門医と小児歯科医との間でも意見は違います。

横浜ひらの矯正歯科では、4歳までに指しゃぶりを辞められれば、
一時的に歯列に影響がでても後の永久歯列には影響を及ぼさない
という考えを支持しています。

今回はその指しゃぶりに関しての情報と、
指しゃぶりの習慣を放っておく場合の弊害について
少し情報提供出来ればと思います。

指しゃぶりは赤ちゃんの習慣で、
見ている方は赤ちゃんっぽくてかわいく感じます。
本来指しゃぶりというのは、お母さんのお腹の中に
いるうちから始まっているといわれています。
指しゃぶりの原因としては、眠気と寂しさからくると考えられていて、
指しゃぶりをすることで赤ちゃんは安心感を得るそうです。

今回の歯並びとの関係ですが、4、5歳を過ぎても
指しゃぶりが続いてくると、のちの永久歯列に悪影響を与えると言われています。

歯というものは、以前もここで書きましたが
弱い力でも十分に歯列に影響を及ぼしてしまいます。

そのため、毎日指しゃぶりをする習慣が続くことで、
それに合わせた歯列になることも十分に考えられます。
また、口の形態が変化してしまうとで、
呼吸や、発音、食べ物を噛む機能、
飲み込む機能にも悪影響を与えることもあります。

歯並びにおいて考えてみると、
様々な症状につながることがわかっています。

一つ目は開口です。
指しゃぶりが続いたことで前歯が噛み合わなくなり、
常に口が開いている状態になります。

次に多いのが上顎前突(出っ歯)です。
これは以前ここにも紹介しましたが、
上あごの前歯が外側に倒れて上顎前突になることがあります。

他には交叉咬合(こうさこうごう)と呼ばれる症状に
なる方もいらっしゃいます。
指しゃぶりをする際に、頬が内側に力を加えます。
これにより特に上顎歯列が狭くなり、上下の歯列バランスが崩れてしまいます。

このように様々な影響を与える可能性のある指しゃぶりですが、
赤ちゃんのうちから神経質になりすぎる必要はないと思います。
3歳ころまでは、生理的現象とも考えられております。
したがって3歳ころから、急がずに少しずつ習慣を改善していって
4歳までに辞められるように準備していけばよいと
ひらの矯正歯科では考えています。

指しゃぶりの習慣が3歳くらいまで続いて、歯列に影響が出たからといって、
すぐに矯正治療を始めなくてはいけないということもありませんので、
何か気になる場合は相談に来ていただければと思います。

ひらの矯正歯科