2024/06/27
現在、農林水産省が推奨している「食育」の中に、食べ物の産地や生産者を意識してみようというテーマがあります。最近ではふるさと納税などで地域を応援するという活動も広がってきていますが、普段口にする食材も同じように生産者や産地を意識してみるだけで食に対して新鮮な気持ちになってきます。
今回はタイトルにあります地産地消に関して少し考えてみましょう。
地産地消とは、地域の産品の消費を促進する取り組みで、地域の経済や農業、漁業、林業などの産業を支援し、地域社会の活性化を図ることを目的としています。
地域の自然環境や気候に適した農産物や水産物を生産し、それらをその地域で消費することは、食料の安定供給や生産者の収入増加につながります。これは食材を作っている人だけでなく、販売に関係する人たちの雇用など地域の活性化にダイレクトに影響します。
また、地域の特産品や伝統的な食文化を守り、地域の誇りやアイデンティティを高めることも重要な要素として捉えられていたりもします。
この地産地消の推進には、消費者の意識改革や地域コミュニティの連携が欠かせません。消費者は地元の産品を積極的に選び、食品ロスの削減や資源の有効活用など、地域に貢献する消費行動を取ることが求められます。そこで地域コミュニティでは、農業者や食品加工業者、小売業者などが連携し、地域ブランドの構築や販路の開拓、情報発信などを行うことで、地産地消を推進しています。
さらに日本では、地産地消を支援するための政策や取り組みが行われており、地域振興や農山漁村の活性化に向けた施策が進められています。例えば、地域の農産物や特産品をPRするイベントやマーケティング活動、地域ブランドの認証制度の導入などが行われています。
これを読んでいる人は横浜近辺に住んでいる方が多いと思いますが、都心に住んでいる場合、地産地消ということに意識を向けることはなかなか難しかったりしますよね。ただ、前回のコラムで紹介したようにエコレールマークについて考えてみたり、旅行などで道の駅に寄ってその地域の生産物を買ってみたりと色々貢献することはできます。
普段このコラムでは歯並びや噛み合わせの大切さ、そして日々のメンテナンスの重要性などをお伝えしてきていますが、それは生涯自分の歯でおいしく食事が出来るようにするためです。
今回地産地消について少し書きましたが、普段何気なく食べている食事・食材に関しても、少し違った視点で考えてみるだけで愛着が湧いてきてきます。日々の食事をより楽しく、おいしくとっていただくことにつながれば幸いです。