口内炎トラブルのお話:「ひらの矯正歯科」ブログ

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口内炎トラブルのお話

矯正治療を受けるにあたり、矯正治療が口の中を傷つけてしまい、

痛みが出るのではという心配をされている方も多いと思います。

今日はそういった方への現状と、口内炎に関する情報をお伝えできればと思います。

 

■矯正装置で口の中が傷つくこともある?

 

まったくないとは言えませんが、一昔前と比べるとだいぶ減ってきているのが現状です。

というのも、まず歯につける矯正装置自体が、丸みを帯びたデザインになってきていて、

どのメーカーさんも結紮線やゴムをひっかけるウイング部分は尖っていません。

また、一番奥の部分のワイヤーが飛び出して頬粘膜を傷つけることに関しては、

ワイヤーを曲げて止めることによって頬粘膜に刺さりにくい処理を施したりしています。

 

■実は口内炎が出来る環境が一番の問題

 

矯正装置を付けたことによるトラブルよりも、実は口内炎が出来やすい状態、

あるいは出来ている状態で矯正装置を付けることによる痛みを解決することが重要だったりします。というのも、矯正材料が進化し、矯正医の技術が良くなっても、口腔内が傷つきやすい状態だと、痛みにつながってしまうリスクがあるからです。

 

■口内炎の種類と原因

 

  • アフタ性口内炎

アフタ性口内炎は、最も多い口内炎で、明確な原因はわかっていませんが赤く縁どられた2~10㎜程度の丸く白い潰瘍が出来るものです。皆さんも経験があることと思います。今のところ考えられている原因が、ストレスや栄養不足、寝不足や疲労による免疫低下などです。また、口腔内が口呼吸などで乾燥することにより、唾液による自浄効果がなくなり細菌が増殖し小さな傷から感染するというものもあります。

 

  • カタル性口内炎

カタル性口内炎は、口の中を噛んでしまったり、直接の刺激を受けて起きる口内炎のことです。こちらもアフタ性と同じく、疲れや免疫低下の際に傷になりやすいと考えられています。

 

  • ヘルペス性口内炎

乳幼児がかかりやすいウイルス感染による口内炎です。

一度治ってもウイルスが体内に残るので、体調不良の際に再発することがあります。

 

  • カンジタ性口内炎

これは本来口腔内にいるカンジタという常在菌が異常に増えることで起きるものです。

通常の健康な状態だとまず起きないものです。

 

 

これらの口内炎が起きている、あるいは起きそうな状態で矯正装置がついていると痛みにつながってしまうリスクが生じてしまいます。

 

■ご自身で出来る対策とは

 

そこでご自身で出来る対策としては、口腔内を清潔に、栄養バランスを整えた食事をして、しっかりと睡眠をとることが重要なのが見えてきます。「栄養を取ってしっかりと睡眠をとる」ということは、口内炎だけでなく、健康に関して意識をすると必ず出てくるキーワードですね。「それがなかなかできない」という声が聞こえてきそうです(笑)。

 

ただ、多くの口内炎は、細菌による感染なので、口腔内を清潔にすることで、

口内炎を悪化させずに済むこともあります。

そしてこれはそれぞれが意識することでだいぶ変わってきます。

 

■歯科医院での対応

 

それでもどうしても口内炎による痛みが起きてしまうケースでは、

歯科医院で専用の口腔内用の薬を処方したり、

レーザーによる治療をすることも出来ます。

 

 

■まとめ

 

矯正装置を付けることによる痛みが生じることはゼロではありません。

ただ、日々の口腔内ケアをすること、生活習慣を正しくすることでカバーできることもたくさんあります。また、万が一痛みを生じたとしても、歯科医院で痛みを取り除く処置は出来ますのでご安心頂ければと思います。