生涯を通じた心身の健康を支える食育:「ひらの矯正歯科」ブログ

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生涯を通じた心身の健康を支える食育

今回は、農林水産省が進めている第4次食育推進基本計画のうちの一つ、「生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進」というテーマでお話していきたいと思います。

 

人生100年時代と言われるように、皆さん一人一人の寿命がどんどん長くなってきています。その中でも、生涯にわたって生き生きと過ごすための健康寿命を延ばすということも今後とても大切な課題になってきます。

 

 

・健康寿命の延伸

 

健康寿命とは、日常生活が制限されることなく元気に生活できる期間のことを指しています。健康寿命を延ばすためには文字通り健康な身体を維持する必要があるので、生活習慣病など身体に影響が出る疾患を予防することがとても大切です。

この生活習慣病などに掛からないためには、日頃から栄養バランスに気を付けた食事を摂り、適正体重を維持することが生活習慣病に掛かりにくい体作りに繋がります。

 

 

では日頃から注意できることにはどの様なことがあるでしょうか?

 

 

・お箸の使い方に注意する

 

少し意外な内容かもしれませんが、お箸を正しく使うということは健康上とても有意義なことです。お箸の使い方・マナーをしっかりと身に着けることで所謂ドカ食い(一気に口に入れて頬張る行為)などが少なくなります。

日本食は昔から1汁3菜と言われるように多くの品目を少しずつ楽しむ文化が栄えてきました。健康上とても利点の多い食事形態なので、是非子供や孫の代まで引き継いでいってもらいたいものです。

 

・よく噛んで食べる

 

コラムでも言っていることが多いですが、よく噛んで食事を摂ることはとても大切なことです。食べ物を分解するためには体の中で分泌される消化酵素を適切なタイミングで使用する必要があります。しかし、あまり噛まずに飲み込んでしまうと本来その部位で分解しないといけない食べ物が塊のまま通過して消化不良を起こしてしまうことがあります。

食べ物を細かく分解することで消化吸収の効率を良くし、食べ過ぎの予防にもつながります。

 

・規則正しい食生活

 

日々の忙しい生活の中、朝ご飯を食べないというような方も居られるのではないでしょうか。人間の体の体内時計は精密なもので、普段食べている時間に食べ物が入ってこない・空腹状態が続いているのになかなか食べ物を摂取しない時間が続くなどが起こると体が飢餓状態を懸念して脂肪などを貯め込もうとする作用が働きすぎることがあります。

これは適正体重の維持などにとってはマイナスな影響を及ぼしてしまうので、規則正しい食生活を意識していただくことは大切なことだと思います。

 

 

この様に、食事を通して健康な身体を維持するために必要な取り組みが提唱されています。私達も普段の治療を行う中で、歯並びの改善と共に上下歯列の噛み合わせの改善もしっかりと注意して処置しています。

少しでも患者さんの健康寿命を延ばすための手助けになれればと思っていますので、何か気になることがある場合などはいつでも仰ってください。