矯正治療で変化するものとしないものについて:「ひらの矯正歯科」ブログ

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矯正治療で変化するものとしないものについて

今回は、矯正治療を行うことによって変化するものと

変化しないものがあるということについてお話していきたいと思います。

 

私たちのところでも、日々様々な方から矯正治療の相談にお越しいただいています。

相談内容も、「歯がガタガタだから治療したい」「出っ歯を治したい」

「笑った時の印象を良くしたい」など千差万別です。

もちろん矯正治療を行うにあたって、

患者さんの希望は最大限叶えられる様に努力していますが、

治療によって変えられないものもあります。

ではどういったところが変えられる、

変えられないのかについていくつか紹介していきます。

 

 

・大きな顔の変化をご希望の場合

 

矯正治療で綺麗な笑顔を手に入れるというのはとても大事なことだと思いますし、

私たちの治療目標としても大きな要素になっています。

ただこの綺麗な笑顔というちょっとあいまいな表現が難しい点でもあります。

美的感覚というのは皆さん一人一人異なりますので、

現状から歯並びが良くなって、見えるところが綺麗になっても満足ではないとおっしゃる方も少なからずおられます。

口元から見える歯並びの綺麗さ、

上顎前突(出っ歯)の方の横顔などある程度変化させることは可能ですが、

顔の大きな変化というところまで期待されてしまうと

ギャップを感じてしまうこともあるようです。

その反対に、今の状態を全く変えずに治療してくださいという要望に関しても、

努力はしますが多少の変化は起こってしまう可能性があります。

 

・加齢変化が加わるという点

 

矯正治療は年単位での治療を必要とします。

そのため、お子さんであれば少しずつ大人の顔立ちに変化しますし、

成人の方でもしわが出来てしまったり、顔が少し丸くなってしまうということは治療に関わらず極自然な変化として起こります。

矯正装置を外した時にそういった変化は多少なりとも起こり得るということは認識していただけたらと思います。

 

・体の不調を治すという点

 

よく噛み合わせが悪いと肩こりが起こる、

歯並びが悪いとスポーツ選手として力が出せないなどの話を聞くことがあります。

もちろんそういったケースも多々ありますし、

当てはまる人も多いのではないかと思います。

しかし逆に、噛み合わせを治したから肩こりが無くなる、

スポーツの才能が開花するということは絶対にそうなるということは断言できません。

噛み合わせ以外にも様々な要素がありますし、

本当に噛み合わせだけが原因の方なら肩こりが治るという変化も起きるかもしれませんが、個人差はあるということはご理解ください。

 

 

この様に、患者さんそれぞれに矯正治療について求めることは違っていますので、

診査・診断の際にはご要望は出来る限りヒアリングして実現可能なのかどうかという可能性は説明させていただきます。

何か譲れない点や希望の項目などある場合はその際にお申し付けいただけたらと思います。長い治療期間になりますので、お互いの認識を一致させて、一緒にゴールを目指せるよう努力していきます。