顎変形症の治療について:「ひらの矯正歯科」ブログ

045-366-0044

診療時間 / 10:00~12:00・14:00~19:00
休診日 / 月曜・木曜・日曜(第2・第4)・祝日

顎変形症の治療について

変形症という言葉をご存知でしょうか?漢字の通りではありますが、

あごに歪みがある症状のことです。

ただ、一言で顎変形症といっても、その症状は様々あります。

上顎、あるいは下顎が上下方向、左右方向、前後方向に変形してしまっている状態で、

様々な障害が生じてしまいます。

 

ものがしっかりと噛めないというだけでなく、発音の問題、そして顎の関節に痛みが生じてくるといった問題もあります。もちろん見た目的にも問題があります。

 

では具体的にどういったタイプがあるかを見てみましょう。

 

・出っ歯(上顎前突)

上顎の前歯が単に外側に倒れているものではなく、上あごが前方向に出ている状態です。出っ歯にも種類があるため、奥歯を含めた噛み合わせの位置を確認することで分かってきます。

 

・受け口(下顎前突)

上顎前突とは逆で、下あごが前方向にずれている状態です。見た目にも大きく影響します。

 

・オープンバイト(開口)、ディープバイト(過蓋咬合)

上下の歯が当たらないオープンバイトと、逆に深く噛みこみ過ぎてしまうディープバイトという症状もあります。

オープンバイトは食べ物を噛み切ることが難しく、また口の中が乾燥しやすいことによる虫歯リスクがあります。

 

・横方向のずれ

上記のようによく聞く症状だけでなく、水平方向にずれているという場合もあります。

目と目の中心から鼻の先端を通り口から顎の先端の中心まで定規を充てるとすぐに分かります。左右方向にずれている場合は、食べ物を噛む際にどちらかの噛みやすい方で噛む癖があったりします。

 

 

こういった顎変形症の問題は、実は放っておくことで悪化するリスクがあるということです。横方向のずれのところにも書きましたが、大体変な噛み癖が付きます。

また歯と歯が噛み合う際の力が分散しないことで、一か所に集中し、その不正咬合の状態が更に悪い方向へとつながってしまいます。

 

 

顎変形症の治療においては、年齢や症状によってアプローチが変わってくるため、正確に検査と診断することが大切です。

状況により外科手術が必要なのか判断が必要となります。

 

お子さんの顎変形症の場合は、多くの弊害につながってしまうだけでなく、コンプレックスにつながってしまうこともありますので、しっかりと原因を特定し、治療負担を極力減らす方向で一緒に考えて改善していければと思っています。