唇の変化について:「ひらの矯正歯科」ブログ

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唇の変化について

今回は、矯正治療における唇の変化についてお話していきたいと思います。

 

カウンセリングの際によく、「芸能人の〇〇さんの様な口元にしてください」とか「ハリウッド女優のような笑顔になりたい」という要望を伺うことがあります。

患者さんのご希望にはできる限りお応えできるように努力はしますが、

見た目の変化には個人差が大きく出てくるということは知っておいていただけたらと思います。

特に唇の変化については色々な要素が関係し、同じような見た目の人が同じような治療を行っても見た目は同じにならないことが多いです。

では唇の変化は何が原因で起こるのでしょうか?

 

 

・歯並びの変化による唇の変化

 

矯正治療を行う際、歯並びの改善はもちろんですが、上下の歯の噛み合わせなども同時に改善していきます。上顎前突(出っ歯)や下顎前突(しゃくれ、受け口)の症例の場合、今までは上顎や下顎の歯が唇を前方に押している状態だったのが、矯正治療で歯列が後方に移動し、唇に掛かる力が変わることもよくあります。

また、単純に叢生(デコボコ、乱ぐい歯)の治療でも歯列の変化は起こるため、唇に掛かる力が変化することもあります。

唇に掛かる力が変化するということは、唇の張り具合などに影響を及ぼし、結果見た目の変化が起こります。

 

・体型の変化による唇の変化

 

矯正治療中は、柔らかくて噛みやすいものを食べる機会が増えたり、食生活が少し変化しがちです。また、ワイヤー交換の際に少し痛みが生じることもあるので、その期間の食欲が減退するということもたまに聞きます。

そうした生活の中で、患者さん自身の体型に変化が起こってくると、結果として顔の印象も多少変わってきます。

唇もその影響を受ける可能性があるため、患者さん毎に異なる変化が起こりえます。

 

・加齢による唇の変化

 

あまり考えたくないというお声も飛んできそうですが、年齢による口元の変化も一つの変化だと言えます。

矯正治療期間は比較的長くなるので、その際に唇の張りや口周りの筋肉による形状の変化も多少起こる可能性はあります。

 

 

この様な理由で、人によって見た目の変化は異なるということがご理解いただけましたでしょうか。

ただ、冒頭でも書いたように、矯正治療を専門で行ってきた経験則から極力患者さんのご要望にはお応えできるように努力しますので、もし気になることやご要望がある際には、いつでもお申し付けください。