矯正治療は、何歳から始めた方が良いですか?
日本矯正歯科学会では、7歳までに歯並びのチェックを受けることを推奨していますが、歯並びの症状は、歯の生え方と顎の骨格的問題の組み合わせにより症状が異なります。
治療開始時期や治療方法は、その症状により様々なので歯並びが気になる方は、なるべく早めに専門医にご相談されることをお勧めします。
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3歳で受け口ですが、いつから矯正治療が必要ですか?
受け口は、お顔の成長に大きく影響します。そのまま放っておくと上下の顎の成長のバランスが崩れ、お顔立ちに悪影響を及ぼす可能性が高まります。
そのため、生え変わりや顎の成長のバランスを診ながら矯正開始時期を見極める必要があります。また、軽度の乳歯の受け口は、前歯の生え変わりの時期に自然に治る場合がありますが、乳歯と永久歯の噛み合わせは似ることが多いため、永久歯になってもそのまま受け口になってしまう場合が少なくありません。
3歳ではすぐ矯正が必要でない場合が多いですが、定期的(半年~1年に一度)に専門医のチェックが必要です。
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矯正治療は、子供だけですか?
装置の進化と治療技術の進歩により、現在は年齢の制限がありません。
子供とシニアの矯正では治療目標や方法が違います。子供の矯正は、顎の成長を利用し歯を並べたり永久歯のスペース作りをします。シニアの矯正は、健康な噛み合わせや歯槽膿漏の予防のために行います。
20歳を過ぎると少なからず歯槽膿漏があると言われています。歯槽膿漏の原因は、プラーク(磨き残し)です。歯並びが悪いと歯磨きが難しくプラークが多く残り歯槽膿漏のリスクが高まります。矯正でガタガタを治し歯磨きしやすくすることが有益です。
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私は65歳ですが、どんな装置を使いますか?
主にワイヤーでの矯正です。よくシニアの方から「この年齢で矯正をしているのが知られてしまうのが嫌」とお聞きしますが、矯正器具を歯の裏側に装着して外から見えない方法で他人に気付かれず矯正する方法があります。
この方法は年齢や歯並びに関係なく行えますので、装置が見えてしまう心理的負担がありません。他にも取り外し式の装置もありますので、矯正専門医にご相談下さい。
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歯並びとスポーツは、どのような関係がありますか?
噛み合わせのスポーツへの影響として「瞬発力」「瞬時の判断力・思考力」「骨折や脳しんとう」「歯の脱臼・破折」等があげられます。
良い噛み合わせは、筋肉に力が入り瞬発力や大きな力が出せます。また、よく咬むことで脳の血流量が増え、瞬時の判断力や思考力が増加すると言われています。
NASAの宇宙食が柔らかいチューブ食から固形食へ変わったのは、よく咬むことで思考力や判断力の低下を防ぐためとのことです。
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サッカーをしていますが、歯並びは影響しますか?
サッカーは、接触プレーが多いため出っ歯の方は歯の脱臼や破折が多いスポーツです。またボールを頭で打つヘディングの場合、噛み合わせが悪いと衝撃が頭蓋骨全体に振動として伝わり軽い脳しんとうを起こすといわれています。
正しい歯並びは、瞬発力や運動能力以外にも外傷を防ぐ事につながります。近年では、マラソンの土佐選手が「矯正治療で歯並びを治してから成績がアップした」と言っているようにプロスポーツ選手も歯並び(噛み合わせ)を重要視しています。
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奥歯でしっかり噛んでも前歯が噛み合わないのですが平気ですか?
奥歯が噛み合っても前歯が噛み合わない開咬(かいこう)という噛み合わせです。
原因は1.骨格的な成長の問題、2.舌の悪い癖、3.長期の指しゃぶり等があげられます。前歯が噛み合わないため息が漏れて発音障害や咀嚼障害(食べ物が咬み切れない)等の弊害が出ます。
また、舌の癖を放置すると「癖」から「習慣」に変わってしまい対処が難しくなります。
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小学1年生ですが指しゃぶりがあり開咬になっています。治療が必要ですか?
5歳を過ぎての指しゃぶりは、開咬など不正咬合の原因になる場合があります。小学生であれば早めに指しゃぶりを辞めさせないと歯並びだけでなく顎の成長のバランスも崩してしまいます。
私たち矯正専門医は、指しゃぶりを辞めさせる矯正装置を使用したり、また舌の悪い癖を伴うケースの場合、舌のトレーニングを行います。特に小児期はこういった歯並びや顎の成長に悪影響を与えてしまう原因を取り除くことが重要であり将来の歯並びの安定に欠かせません。一度、矯正専門医にご相談下さい。
噛み合わせが全身の健康に何らかの影響を与えることはご存じだと思いますが「よく咬む」とは一体どういうことでしょうか?
よく咬むことにより、
1.脳の血流量が増加します。堅い餌を与えたネズミの方が柔らかい餌を与えたネズミよりも早く迷路を通過できたという研究があったほどです。この研究のように「良い噛み合わせ」は、脳に血液を循環させ健康な発達を促し脳細胞の健康を守ります。
2.食べ物をしっかり咬み砕けると胃腸の負担を減らし栄養の吸収を良くします。また唾液の分泌が促進し唾液で歯の汚れが洗い流され虫歯や歯周病の予防の一つになります。
3.顎の発達が良くなります。成長期に左右の噛み合わせが悪いと顎や顔面の歪みが出ます。
以上のように噛み合わせ(歯並び)は、全身の健康に密接に関わっています。ガタガタの歯、受け口、出っ歯、八重歯などの不正咬合がある場合、不利になってしまいます。
普段、何気なく咬んでいる歯ですが、しっかりした噛み合わせ(歯並び)を持つことで、より健康な生活を営めるのです。
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矯正装置をつけると虫歯になり易いですか?
装置には取り外し式装置と固定式装置の2種類があります。固定式装置の場合、装置に合った歯磨きの方法や清掃用具が必要です。
昔は歯ブラシが種類も少なく磨きにくいため虫歯のリスクがありましたが、近年は装置周りを磨くための小さい矯正専用のブラシや補助清掃用具が数種類登場したことで、装置周りの清掃方法の難易度が飛躍的に改善しました。
また虫歯菌等を殺菌するクロルヘキシジン配合の特殊な研磨剤を使用することで、リスクを下げられますのでご安心下さい。
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小学生ですが矯正をする場合、歯磨きが心配です。
小学生は主に取り外し式の装置を使用しますので、装置による歯磨きの心配はないと思います。
また一部の歯に固定式の装置を使用することがありますが、数種類ある小さい矯正専用の中からご本人に適した歯ブラシをご提案し、歯磨きの方法をご指導しますのでご安心下さい。
歯は一生ずっと必要です。装置による歯磨きの心配は解消できますので、歯磨きの難しくない歯並びにすることが大事だと思います。
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成人矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
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