ひらの矯正歯科|横浜市瀬谷区の矯正歯科 ブログ

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休診日 / 月曜・木曜・日曜(第2・第4)・祝日

歯の健康に対する意識調査

前回につながるデータがありましたのでご紹介いたします。
これも前回同様ある矯正学術会が調査したもので、
今回は歯の健康に対する意識調査になります。
前回、最後に書きましたが、噛み合わせは、
見た目の美しさだけでなく様々な健康に影響を与えることが
少しずつ認知されてきているのがわかります。

○噛み合わせの悪さが原因で発症してしまう可能性があると思われるトラブルは?

① 56.8%:顎関節症

② 54.7%:虫歯

③ 44.7%:歯周病

④ 39.8%:発音障害

⑤ 37.5%:顎変形症

⑥ 28.2%:口臭

⑦ 15.2%:ドライマウス(口の中が乾く:口腔乾燥症)

このコラムでもこれまでお伝えしてきたものも含まれていますが、
少しずつ噛み合わせと口腔内のトラブルとの因果関係が
認知されてきているように感じます。

顎関節症に関しては、咬み合わせが原因の全てではありませんが、
咬み合わせが悪い方は、それつながる可能性があることもわかってきています。

また、虫歯や歯周病に関しては、噛み合わせだけでなく歯並びの悪さから
磨き残しにつながり、発症する可能性が高くなる
ということも認知されてきています。

4番目の発音障害に関しては、上顎前突(出っ歯)や
下顎前突(反対咬合、しゃくれ)だけでなく、
オープンバイト(開口)なども考えられます。

これらのトラブルは同時に複数発生するということも考えられます。

例えば、上顎前突の方で前歯の飛び出しているケースでは
唇が前歯に当たり口が閉じにくく、その結果
お口の中の唾液が乾燥し、唾液の自浄効果も下がります。
そのため虫歯になる可能性も高くなり、
歯周病に発展する可能性もあります。
同時に唾液の抗菌作用も薄くなり口腔内の細菌数が増加し
口臭の問題も抱えてしまうこともあります。
また、口呼吸となり冬場など風邪をひきやすくなってしまいます。

ひらの矯正歯科では大人の患者さんの場合、
審美性を求めて見えない矯正、裏側矯正(舌側矯正)を
希望される者さんも多いのですが、
今後も審美的要素、そして、それ大切になる健康に関する情報発信を
続けていきたいと思います。
そして長く安定して健康な歯を保てる歯科矯正治療を
ご提供できればと考えています。

ひらの矯正歯科

審美に対する意識調査

今回は、ある矯正歯科学術会が調査した審美に対する
調査結果についてご紹介したいと思います。
この調査は以前歯並びと第一印象の関係についての調査と同じ調査で、
対象が1000名ということでデータとしても参考になるかと思います。

前回のものは歯並びが第一印象に影響を与えているということを
多くの方が感じ、ブライダルや就職などの場面で歯並びを
よくしておきたいというデータでしたが、
今回は審美に対する金額・費用の意識調査結果です。

〇今よりも美しい歯、美しい肌を手に入れるためにかけられる金額は?

① 0~1万円未満
肌:53% 歯:48.4%

② 1~10万円未満
肌:38.4% 歯:40.5%

③ 10万~50万円未満
肌:6.7% 歯:9.0%

④ 50万~100万円未満
肌:0.9% 歯:1.8%

いかがでしょうか?

最近、審美歯科、審美矯正といった言葉がどんどん広がってきています。
歯科矯正(歯列矯正)はカテゴリが違いますが、
歯を綺麗に保ちたいという方が
多くいらっしゃるということは再確認出来ました。

2%くらいの方が回答している100万円未満というのが
矯正歯科の治療に対して該当するのかなと思いますが、
健康面からの歯列矯正に対する意識を加味すると
もっとパーセンテージ多くなる気がします。

といいますのも見た目の改善を求めた患者さんだけでなく、
やはり機能面や健康面、虫歯や歯周病につながるリスク、
肩こりと噛み合わせの関係などを考えて
受け口(反対咬合)や出っ歯(上顎前突)の改善を
求められる患者さんが実際のところ多くいらっしゃるからです。

また気になるデータがありましたらご紹介したいと思います。

ひらの矯正歯科

インプラントと矯正治療の違い

以前、「歯並びを治したいが、インプラントで治すのと
歯列矯正治療で治すのとどちらが良いか」という質問を受けたことがあります。
そこで今回はインプラント治療と矯正治療の違いについて少し解説できればと思います。

まず、ここでいうインプラントとはデンタルインプラントのことです。
デンタルインプラントというのは、人工の歯を固定するために、
歯槽骨(顎の骨)に人工の歯根を植立することを指します。

セラミックの歯を埋め込むことで歯並びを改善するという
イメージからきている質問だと思いますが、
実はこのデンタルインプラントは歯並び改善目的とは全く違ってきます。

インプラントはもともと歯がない(欠損歯)、
あるいは虫歯や歯周病などから歯を抜いてしまった骨の部分に、
人工の歯を植立して歯列の隙間を埋めて咬めるようにする
するという目的で使用するのが通常です。

つまり虫歯や歯周病などでやむを得ず抜歯となった部分に
人工の歯を顎の骨に植えることで、通常に近い状態で食事が
出来るようになるという治療です。

歯が無い方にとっては、歯列の隙間がなくなるため歯列の改善、
につながりますが、歯並び全体を綺麗にする治療法ではありません。

インプラントは、「歯がないところに人工の歯を顎の骨に埋め込み、咬めるようにする」

矯正治療は、「ご自身の歯を動かしてなるべく人工の被せものは入れずに歯列全体を整える。」
まとめるとこうなります。

ガタガタの歯を全部抜いてインプラントにするのはどうか?
というご質問があることがありますが、
どうしても時間がなく、芸能関係の方など
即座に歯並びを治さなくてはならないなど
理由の場合は、仕方ないこともあるかもしれませんが、
上記理由でなければ、なるべく残せる歯は残しておいた方
歯列は長持ちします。

矯正治療というのは、現在ある歯の状態を
そのまま生かしてより良い位置に移動させていくというものです。
顎のサイズの問題で抜歯が必要になる場合も出てきますが、
できる限り健康な歯をそのままに、
噛み合わせ全体まで含めての治療計画を立てて
治療を進めていくのが矯正治療になります。

今回はインプラントと矯正治療の違いについて、
それぞれの治療目的が実は違うということをお伝えしました。
矯正治療は、あくまで歯並びと噛み合わせの改善を目的とする治療になります。
インプラントは、入れ歯やブリッジの替わりの治療法となります。

見えない裏側矯正(舌側矯正)か、表側矯正なのか、
それともインプラントなのか、という選択肢ではないということを
お伝えできればと思います。

ひらの矯正歯科

夏季休診が終わりました。~ひらの矯正歯科2015年~

 昨日より夏季休診明けの診療が始まりました。
休み中は、遠出をせずに息子たちが恐竜に興味を持っているので
パシフィコ横浜の恐竜博に行ってきました。

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有名なティラノサウルスの大きな骨が展示されており、
通常はフェイクの骨の展示が多いそうですが、
今回は、本物の骨の展示とのことで子供大人問わず多くの方が
まわりで見学をしていました。
あまりの大きさに「恐竜ってあんなに大きいの?」と言って子供たちも
目を丸くしてみていました。
化石の発掘体験コーナーも経験できて子供たちも大満足でした。

そして休み中に私の誕生日だったためスタッフから
アロマの誕生日プレゼントを頂きました。
いつもありがとう!

どんなに忙しくても一生懸命頑張ってくれているスタッフに
いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

2015年、後半戦もスタッフ一同、より良いクリニックを考えながら頑張って参ります。
どうぞよろしくお願い致します。

ひらの矯正歯科

歯並びと睡眠時無呼吸症候群の関係

今回は歯並びと睡眠時無呼吸症候群の関係について少し書いてみようと思います。
睡眠時無呼吸症候群と歯並びは一見関連性がなさそうですが、
近年の研究では少しずつその関係が明らかになってきているようです。

そもそも睡眠時無呼吸症候群というものは、
上気道と呼ばれる呼吸の際の空気の通り道がふさがってしまい、
寝ているときに何度も呼吸が止まるという怖い病気です。

居眠り運転などで大きな事故につながったというニュースも
時々耳にすることありましたよね。

この睡眠時無呼吸症候群は様々な原因があり、
全て歯並びが原因ではありませんが、
近年、噛み合わせが一つの原因になっている場合もあることがわかってきました。

特に下あごが後ろの方向に下がってしまっている
下顎後退という症状の場合、
上気道がふさがりやすくなり、睡眠時無呼吸症候群に
つながるというケースが出てきているようです。

矯正歯科には様々な分野の学術会というものがあり、
その一つであるMBTという歯科矯正の学術会がありますが、
この学術会のグローバルミーティングで
チリの矯正専門医が睡眠時無呼吸症候群に関しての発表を行っていました。

この矯正専門医は耳鼻口腔科医、内科医、口腔外科医と協力し、
下顎の前方移動手術を歯科矯正と合わせて行い、
睡眠時無呼吸症候群を改善したというものでした。

これまで、受け口(下顎前突・反対咬合)や
出っ歯(上顎前突)など審美的な話も書いてきましたが、
こういった噛み合わせまで含めた症状が様々な病気に
つながってきているということがどんどんわかってきています。

単に見た目の歯ならびをきれいにするということ以上に
健康全体を含めた噛み合わせ治療の必要性が増えてきています。

睡眠時無呼吸症候群について今回は書いてみましたが、
こういった身近な問題の解決につながったという
患者さんも多くいらっしゃいます。

綺麗な歯並びと同時に、噛み合わせ、
そして、そこからつながる健康について考えて
矯正治療を行っていくことが大事となります。

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