ひらの矯正歯科|横浜市瀬谷区の矯正歯科 ブログ

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診療時間 / 10:00~12:00・14:00~19:00
休診日 / 月曜・木曜・日曜(第2・第4)・祝日

臨時診療のお知らせ~2015年3月~

3月に入りましたが、まだまだ寒い日が続きます。

そして花粉…..。

本日も天気が良いのはうれしいのですが、
スギ花粉の飛散量がすごいですね。
私は重度の花粉症なので
目と鼻のセンサーが敏感に反応しています(笑)

さて、3月21日(土)ですが、
この日は祝日となりますが、通常通り診療いたします。

もちろん急患対応もしっかりとさせて頂きますので、
お約束以外の患者さんも
矯正装置の不具合など緊急な場合、ご連絡下さい。

よろしくお願い致します。

ひらの矯正歯科

不正咬合のさまざまな種類 その1

前回は正しい歯並びのポイントをご紹介しましたが、
今回は、逆に不正咬合というものはどういったものかを
紹介していきたいと思います。

まず不正咬合には大きく分けて審美的な不正咬合と、
機能的な不正咬合の2種類があります。

※実際は、もっと多くの分類に分かれますが、
今回は、分かりやすく2つの分類でお話しします。

審美的というのは言葉の通りで、
「見た目」に関する不都合の出ている状態を指します。

機能的というのは、咬み合わせの機能自体に
不都合が出ている状態なので、
食事や発音など日常の生活に支障が出ていることが多々あります。

大人の患者さんの場合は
審美的な不正咬合を矯正治療したいと言う方
が比較的多い気がしますが、
子供の矯正の場合は、機能的不正咬合の治療を
希望される方が多いかも知れません。

今回ご紹介するのは、審美的不正咬合の種類です。
審美的といっても機能面で不都合が出てくる
審美的問題と機能的問題の両方の複合タイプの場合もあるので、
あくまで一つの参考になればと思います。

1)上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突はいわゆる「出っ歯」のことを指します。
極端に上の前歯が出ている状態で、多くの日本人に見受けられる症状です。
上の前歯が出ているだけでなく、上顎全体(骨格)が出ている場合もあります。

2)反対咬合(はんたいこうごう)
反対咬合は上顎前突の反対です。
つまり下顎が前に出ている状態です。
「受け口」とも言います。あと表現は悪いのですが「しゃくれ」と呼ぶ方もいます。
上の前歯が舌側、内側に倒れているという「歯だけの反対咬合」
下顎自体(骨格)が前に出ているという「骨格性の反対咬合」もあります。
機能的にも問題があり、発音の障害などにつながります。

3)叢生(そうせい)
叢生はデコボコのことを指します。
乱ぐい歯や八重歯もこれに含まれます。
歯列にスペースがない場合に起こり易く、
歯が前後に並んでいて表から見えなくなってしまっている場合もあります。

4)正中離開(せいちゅうりかい)
正中離開はあまり知られていない単語かも知れません。
正中は一番前の2本の歯の間のラインを指します。
比較的子供の患者さんに多く、この2本の前歯に隙間が出来ている状態です。
いわゆる「すきっ歯」と呼ばれているタイプです。

それぞれの症状にはそれぞれの原因があります。
同じ受け口、出っ歯でもそれぞれ患者さんにより治療方針も変わってきます。
患者さんそれぞれの状態を正確に判断したうえで矯正治療をご提供していければと
思います。

また次の機会に開口、交叉咬合、過蓋咬合などの
機能的不正咬合について書いてみたいと思います。

ひらの矯正歯科

Dr.Mclaughlin 矯正セミナーに参加してきました。

先日の2月15日、16日と休診日を頂き
Dr.McLaughlin先生の講演会に参加してきました。
場所は、新宿都庁のすぐ近くの会場でした。

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McLaughlin先生は、南カリフォルニア大学の矯正科の臨床教授であり、
かつセントルイス大学の矯正科の准教授をされており
アメリカだけでなく世界的にも有名な矯正治療専門医です。

今回は、「ClassⅢと非対称治療におけるインターアーチ矯正治療メカニクス」
というテーマのもとにご講演されました。

今回、参加した矯正歯科医は160名です。
会場は、もちろん満席でした。

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2月15日~16日と2日間に渡り朝9時から夕方5時まで長時間に渡り、
みっちりと講演をして頂きました。

拝聴致しました私たちも、その内容を全て吸収するのに
聞き漏らしのないよう集中力のパワーを使いましたが、
McLaughlin先生は、もっとパワーを使っていたのは間違いありません。

講演の内容を簡単に要約しますと、
受け口や歯列の非対称のある方への矯正治療のアプローチ方法です。
しっかり診断時に数値化をしたり、治療の過程をシンプルかつ確実にしたり
より正確に、そしてより精度が高い治療を目標とされておりました。

多くの症例もご教示頂き、とても得るものが大きく、
有意義な時間を過ごすことが出来ました。

このように世界的に有名な先生が日本へ来られることは、多々あります。
こういった機会を逃さず、今の自分に満足せずに常に知識や技術の更新、
レベルアップを図っていきます。
井の中の蛙大海を知らずにならない様、スタッフ一同、頑張ってまいります。

ひらの矯正歯科

正しい歯並びのポイントについて

これまでいくつか矯正歯科に関するブログを書いてきましたが、
今回は、「正しい歯並び」について書いていきたいと思います。
では、そもそも「正しい歯並び」とはどういったものなのでしょうか?

審美的な理由から矯正治療をしたい、あるいは受け口、
出っ歯など機能的な問題を解決する為など、
矯正治療を始める理由は人それぞれです。
様々な状態を解決する矯正治療で、始めに行う診断の中で、
分かり易いポイントをごく一部ですが、今回は挙げてみたいと思います。

①外観:まずは全体です。
  歯列の正面だけでなく横からのお顔だちについてもチェックします。

②左右:歯ならびが一見綺麗でも、上の顎と下の顎が左右にずれている場合もあります。

③上下:上の歯が下の歯にかぶさりすぎていないか、
  逆に奥歯は咬んでいるのに、前歯は咬めていないか等を確認します。

④前後:出っ歯や受け口などのように上下の咬み合わせの関係を調べます。

⑤歯:歯の状態そのものをチェックします。
    歯の大きさや色、形などだけでなく、虫歯がないか等も調べます。

⑥歯根:歯茎の中で見えない部分もとても大切です。

 矯正治療専門医院に来てチェックをすることで、
自分一人ではチェックし切れなかったところが見えてきます。

いくつかポイントを簡単に挙げてみましたが、これは、ほんの一部です。

実際「正しい歯並び」というのは、正面から見た並びが綺麗
というだけではないことが少しずつ分かってきます。
3次元的に咬み合わせと歯並びの両方をチェックすることで、
本来見た目の改善に来られた患者さんが、
機能的な改善の必要性が分かってくることが多々あります。

更に子供の患者さんの場合ですと、これから顎がどのように成長していくのか
という時間的な軸でチェックしていくことになります。

矯正歯科では専門的に、歯列、そして、それを取り巻くお顔を含めた
環境、形態、機能、成長(成長予測も含め)、等
さまざまな点を総合して判断していきます。

是非一度、矯正治療専門医院でご自身の歯並びと咬み合わせがどういった状態かを
確認してみてはいかがでしょうか?

ひらの矯正歯科

叢生(デコボコ)と空隙(すきっ歯)の実態から分かること

 今回は、厚生労働省が数年に一度発表している
歯科疾患実態調査から、叢生(凸凹)と空隙(すきっ歯)
についての実態調査結果について
歯列矯正ブログを書いてみようと思います。

 この実態調査は、平成23年に行われたもので、
歯科矯正だけでなく、虫歯や歯周病など様々な
歯科に関わるデータが載っていて中々興味深い物です。

それではデータを見ていきましょう。

このデータは12歳~20歳までの方の数字です。

まずは叢生の状況についてです。

sousei.jpg

 叢生とは歯のデコボコの状態のこと言います。

叢生が見られない方が56名に対して、
上の歯列、下の歯列、あるいは両方に
凸凹が見られる方が44名です。
半分弱の割合で歯に叢生が見られるということが分かります。

 続いて空隙についてです。

空隙は歯と歯の間に隙間が出来ている状態です。
いわゆる「すきっ歯」です。

空隙2015-2.jpg

 空隙になると87名の正常な方に対して13名ですので
約6、7人に一人の割合で空隙が見られるということがわかります。
12歳からのデータなので、乳歯の段階の空隙は
このグラフには入っていないと考えます。

 この二つを見たときに言えることは、
やはり日本人の顎のサイズは小さいということです。
永久歯になるとほとんどの方が歯列に隙間、余裕がなく、
そのため叢生になっているということが考えられます。

 実際、ひらの矯正歯科にご来院される患者さん多くは、
歯列に永久歯がきちんと入らない、隙間が足りない
患者さんが多くいらっしゃいます。

 以前にブログでも書きましたが、
やはり、乳歯列や混合歯列(乳歯と永久歯が混じっている時期)の
子供の段階で顎の成長を促しながら矯正治療することが、
将来的に永久歯を抜歯しないで、
非抜歯治療を行えるかどうかという大きなターニングポイント
になってくるかもしれません。

ひらの矯正歯科